韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜
「JSA」「オールド・ボーイ」を観て、衝撃を受けてから韓国映画を観るようになった。
あれから10年以上立っているが、「オアシス」「悪い男」「うつせみ」「絶対の愛」「チェイサー」「アジョシ」など、一向に熱量が衰える気配はない。
物語が多少破綻していても、俳優の圧倒的なエネルギーで押し切る力技。
あの「熱量」はお国柄なのか?
個人的には、韓国がいくら経済発展をしても、あの「熱量」は変わらないと思っている。
上記のような韓国映画に惹かれた日本の俳優・監督・評論家が、熱く語っている本がこれ。
執筆者が自分の経験を絡めた上で、作品を語っており、韓国映画に負けないぐらい「熱量」を感じる。
宮藤官九郎の文章が一番読ませるのだが、竹中直人が韓国映画の製作状況を羨んでいたのが、印象的だった。竹中直人はかなりの映画好きだけど、思うような映画を撮れない現状が悩ましいのだろうな。
また、三池崇史がキム・ギドクの「受取人不明」を観て、「自分の中から出てくるどうしようもない衝動が俺には無い」と認識する下りなどは、三池ファンとしては大変興味深かった。
(そういえば「十三人の刺客」は、最近の日本映画でダントツに「熱量」を感じたな…)
なお、韓国の監督・俳優別に文章を書いている章があり、「顔は覚えているけど、名前を知らない」俳優を知ることが出来、後ろのページで韓国の実情や国民性を分かりやすく説明していて、日本人にとってびっくりする「韓国文化」が記載されている。
→韓国ロッテリアの懸賞で、1等賞が「整形代150万ウォン援助」というのには衝撃を受けたね…
熱い韓国映画に惹かれた自分にとっては、かなり面白かったです。
忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ~感度サイコー!!!~ 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
広島バルト11 まで見に行きました。大画面と大音響に興奮し立ち上がるも観客は4名と盛り上がらず座ってまった。
映画館ではゲストのコメントを一回聞いてフムフムたまに感動!。でもBDでは聞いて聞き直してメイキング映像や裏話を見直して涙涙・・・
リメンバー キヨシロー 5.2 忌野清志郎ロックン・ロール・ショー・武道館には行けなかったけど こっちで我慢だ。
たましいの場所
飾りのない赤裸々な告白本であり、同時に極上の ”読み物“ と成っている。
キラ星のごとく新商品が発売されては生産中止、本に於いては廃刊となる世の中となってしまった理由は決して一つではないだろう。
しかし、ステキな本はお金を払って買って読むべきであろう。“たましい”で書いてあるのだから。
誰もが虚栄心で隠してしまいがちな思い切りのいい意見や、恥ずかしい思いや、迷い逡巡、下半身の話までが、本音だけで書いてあるのだから。
この本は...そう、云うなれば ー真っすぐなヒトの匂いーがプンプンしてくる。
これを読んでいる方が、例えばこれまでのジンセイ、そして現在“何を求めて何を探しているのか”はワタシに判る術も無い。私もあなたも自分の手と足と心で掴むしかないのだろう。
でもその過程でこの本に出逢えた事をきっと読者は感謝するだろう。なんというか...著者を越えて何か見えないものに対してというか...
私は社会の陰の隅っこから、著者である歌手・早川義夫を純粋に応援する気持ちだけでこのレビューを書こうと思った。けれども、この本を読み物として “多くの方" に薦める上手い言葉は見つからない。
熱いたましいのニンゲンの匂いなど嗅ぎたくない、生涯ずっと空調の効いた室内や整備された空間だけに居たい方には、薦めないのは確か。
ニンゲンは愚かで、汚く、醜く、だけど可愛く、美しかったりする時もアルかも?ーなんて思ってしまうヒトには太鼓判だ。
この本は読む者に押し付けがましくなく、問いかけるだろうと思う・・・「あなたは己の“たましいの声”を聴いて生きていますか?」って。
読んだ者には、黒いサングラスはもう要らない。