盲導犬クイールの一生 / グーッド グーッド [DVD]
私のところにも、ラブラドールが2匹います。
生まれた頃から、一生のその時々が、「そんな事もあった」と思い出すのと、
「今後どう接していこうか」なんて事を、めーいっぱい感じさせてくれます。
とにかく涙もの。
犬好きのあなたなら、必見のDVDですね。
盲導犬クイールの一生―Level 3(1600‐word) (洋販ラダーシリーズ)
英語の多読を始めるときに、TOEIC300点から400点ぐらいの人に
勧めている本です。
クイ―ルを手にとって読み始めたかなりの人が
「英語で泣けた!」
という英語学習を続けるために重要なモチベーションを上げる
経験をしています。
ストーリーとしては可もなく不可もないのですが、英語を苦手として
いる学習者に「英語が読めた!」という感動を与える力を持っている
ところを高く評価しました。
とくに女性に「英語で泣けた!」作用を与えるパワーを持った本です。
レベル3ですが、ほとんどの人がレベル2と同じか易しく読めたと
感じています。
ラダーシリーズの全てがこのようにすぐれた力を持っているわけでは
ありません。蛇足ですが。
クイール [DVD]
これはいい。
もし文部省推薦の真面目映画とか動物利用のお涙頂戴映画だと思って敬遠している人がいたら、もったいないですよ。
一匹の犬が誕生し、盲導犬となり、飼い主と別れ、やがて死ぬまでが描かれているのですが、どことなく安っぽい分かりやすい映画的誇張(釣りバカ日誌的な)をしているのに、なのにどこかドキュメンタリーっぽい。非常におもしろいというか独特の造りです。ドキュメンタリーファンタジーとでもいうんですかね。ウォーム&クール。こういう造りの映画を自分は初めて見たのでとても新鮮でした。監督のほかの作品を知りませんがこういう作風なのかな。
分かりやすい誇張はそのまま人情路線に落ち着きそうなものですが、飼い主などの人生に踏み込みつつもあくまで主役は犬、というのがはっきりしています。そこらへんの潔さというか筋の通し方みたいなのは好感が持てました。
で、犬がまたその筋の通し方に応えます。クィール役の犬がいなかったらこういう造りは成り立たなかったんじゃないですかね。本物の盲導犬を使っているのか、今まで犬の登場する映画というのは何本か見たけど、出演者とコミュニケーションが取れているように見えた映画はこれが初めてです(他の映画ではどれも犬が心ここにあらずって感じ)。
登場人物もいい。クィールの飼い主となる、関西弁のどぎつい盲人のおっちゃんを演じる小林薫。最初はナニワ金融道そのまんまのような、ほとんど漫画チックなキャラクターにしか見えなかったのに、いつのまにかこういう人おるんやろなあという説得力を持ちます。そしてどこか風変わりなその家族。みなキャラクターの立っている家族で、突っ込んで描かないのがもったいないくらいなんですが、いくつかの笑えたり泣けたりするエピソードだけで済ませてしまい、あくまで主役は犬。
クィールの訓練士役の椎名桔平もいい。椎名桔平という役者はあまり好きではなかったのですが、これははまり役だと思います。温かくてだけどさばさばしてるというキャラクターが立っている。思わせぶりなアップとかいかにもな感情表現なしに、それでも温かさを感じさせずにはいられない演技ってすごいと思います。もしかしたら椎名桔平の地?
NHKのドラマに比べてこの映画がひどいというレビューがあったけれど、映画でこれだけいいんだからドラマはどれだけいいんだ、とドラマも見ずにはいられそうにありません。
盲導犬クイールの一生 (文春文庫PLUS)
モノクロの写真は、カラ-写真よりも心の内面を描写するのにむいている、とよく言われます。この本の、クイ-ルの多くを語る瞳に惹かれない人はいないでしょう。私は特に犬好きというわけではないので、犬好きの友人にあげようと思って買ったのに、一気に読んでしまい、とっておくことにしてしまいました。絵本、「ずっとずっとだいすきだよ」もずっと大好きなのですが、この本も、ずっと大好きになりそうです。盲導犬になるために訓練を受けても、全ての犬がなれるわけでないことや、訓練を受けるようになる前にも、個性や血統によって選ばれていることや、一頭の盲導犬を育てるのに、いくつかの家庭がかかわり、それぞれの人々も犬もいろいろな気持ち、生活を分かち合っている様子など、簡潔に描かれているところがとてもすばらしい。小学生が読めるようにルビをふやしてくれたのもうれしい配慮です。
盲導犬クイールの一生
私は写真を撮るのが大好きなので、秋元良平さんの撮られた
クイールの写真のアングルにとても興味を示しました。
著者の石黒謙吾さんの文章はとても優しい感じがして、
すごくリラックスしながら読める一冊だと思います。
最初から最後まで涙を流しながら読んでたのですが、
最後のほうではすごく激しく泣いてしまい、正直言って
他人に見られたら恥ずかしいなぁと思うほど泣きました。
モノクロの中におさめられているクイールの姿、多分カラーで
見るとまた違った犬に見えるかもしれません。
この本を読むとみなさんも優しい気持ちになれるのでは?と
思います。