不眠症・睡眠障害 みるみるよくなる100のコツ
睡眠の不調に悩まされることは体の変調や異常を示している可能性もあり、体が発するシグナルと受け止め生活改善をすべきなのだ、ということを読了後に思いました。
多くのトピックを読み易くそして短めに網羅しているので、睡眠というものについて詳しく解りたい人には多少もの足りない感じのする内容かもしれません。しかしタイトルが「100のコツ」であるように、手っ取り早く実践できる対処法や改善策が非常に沢山まとめあげられています。どならにも得られるところのある内容に仕上がっている本書だと思います。
若い人は自らネットを駆使して自分から情報を取りに行くでしょうけれども、年齢が高めの世代は常にそうであるとは限らないと思います。そうして意味でも巻末に列挙されている全国の睡眠関連の治療を行う医療機関の一覧表は良い心遣いだと思いますし、多くの著名な先生方/専門家によって書かれていることからどちらかというと年齢が高めの人にフォーカスしてまとめあげられた本書だと思いました。
いねむり先生
妻の死をきっかけに心が壊れてしまった青年が
「先生」に出会い、共に居ることで、その傷が和らいでいる事に気づく。
自分は他の人間とは違う。自分の中に確かにある狂気に対峙しても尚、
人間の尊厳である人との繋がり、優しさに固執し、生きた「先生」。
この本を一つの物語として捉えるならば
主人公が小説家を目指し、筆をとる部分まで書いて欲しかった気もします。