フィッシュストーリー (新潮文庫)
映画を鑑賞された人から、
「原作を先に読んでおいたほうがわかりやすいよ」と教えてもらい、同書を手に取りました。
ですので、予備知識は一切なく、
『アヒルと鴨のコインロッカー』のような長編を想像していたのですが、
『死神の精度』のような中編集だとは、思いもしていませんでした。
他の作品を読んでいれば、クスッと笑ってしまうネタなど、
推理要素だけでなく、コミカルさも備わっていて、一気に読んでしまいました。
注目のフィッシュストーリーですが、
予告編を見るかぎり、原作と随分変更している様子。
中村監督から映画化の相談を受けた著者が
「この作品なんてどうですか?」と推奨したのがフィッシュストーリー。
この世界を、どう映画化したのか。
原作も面白かったですが、映像になるとどうなるのか、こちらもとても楽しみです。
聖剣伝説3 オリジナル・サウンド・ヴァージョン
聖剣3やっていた頃よくまぁこれほど違う特色の曲をこれほど作れたなと関心と驚きがありました。特にボス用のBGMの数が多い。数体(8体でしたでしょうか)に分かれている神獣を倒さなければならなかったのですがまさか1体1体に曲が用意されていようとは(中にはストーリー上重要な敵との戦闘用と併用している物もありましたが)・・・しかもどれもいい曲ばかり。
その性だけではないにしろとにかく全ての曲が良かった。
SFCの頃はFFやサガ以上のBGMは無いと思っていたのですが聖剣3をプレイしてからは聖剣3以上は無いのではなかろうかと思っていたくらいです。とにかく当時の衝撃の受けようは凄かった。
ATAK017 Sacrifice Soundtrack for Seiji “Fish on Land”
全然作ってる人について詳しくないのですがOvalさんという方の曲が特に好きです
ピアノとデジタルとアコースティックの融合という感じで
全体的に海の中でピアノを引いてるような猛烈なイメージが出てきてグワっとなります。なんかそうっぽく感じるというより明らかに風景が見えるくらい凄い猛烈です。今時こんなリアルなイメージを作ってるアーティストは珍しいのではないでしょうか
サクリファイス スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]
この映画は、バッハのマタイ受難曲の中の一曲である《あわれみたまえ(Erbarme Dich)》で始まり、この同じ曲で終はる。その音楽と木を包む光の美しさは言葉では言ひ表せない。−−この曲は、タルコフスキーを愛した日本の作曲家、武満徹氏(1930−1996)が、新しい曲を書く時、必ず聴いたアリアでもある。
この映画の物語は、次の様な物である。−−ヨーロッパで(核戦争と思はれる)戦争が起きる。たまたまその同じ日、戦場を離れたスウェーデンの或る場所で、自分の前世は日本人であったと信じる父親が、自分の誕生日に、スウェーデンの大地に、一本の日本の木を植える。その父親は、世界を核戦争が起こる以前の世界に戻したいと切望する。そこで、魔女と情交すれば、いかなる願ひ事もかなふと言ふ言ひ伝えを信じ、自分の家の若い家政婦で、実は魔女である美しい女性マリアの家を密かに訪ねる。そして、その美しい魔女に世界を核戦争以前の世界に戻す様、懇願する。翌朝、願ひはかなえられ、世界は、核戦争以前の平和な世界に戻る。しかし、その平和に戻った世界で、彼の家族は、彼がした事も知らず、それぞれのエゴイズムに生きて居る。絶望した父親は、自分が守った世界の象徴である自分の家に火を放ち、精神病院に入れられる。その後、彼の幼い息子は、父親の意志を継いで、父が植えた日本の木に水を与え続ける。−−
この映画の物語には、カタリ派キリスト教の影響が感じられる。即ち、人間は転生すると言ふ思想と、カタリ派の象徴とも言える魔女が、重要な意味を持って語られ、登場するからである。−−タルコフスキーは、「ヨーロッパの仏教」とも呼ばれる、非暴力主義のキリスト教カタリ派に共鳴して居たのではないだろうか?(その魔女の名前がタルコフスキーの母親と同じマリアである事にも注意が必要である。) 又、物語の終はりで、主人公の父親が、想ひ出の有る家に放火する場面は、タルコフスキーが尊敬して居た黒澤明監督の(核戦争を主題にした)映画『生きものの記録』に似て居る。この類似は、タルコフスキーの黒澤監督へのオマージュだったのではないだろうか?
平成23年3月11日の東日本大震災とそれによって起きた福島大地原発事故の後、私は、この映画を思ひ出した。そして、世界をあの日の前に戻せたら、どんなんいいいだろう?と言ふ思ひにかられた。皮肉な事は、この映画では、ヨーロッパが滅亡の淵に立たされた日、一人のヨーロッパ人が、人類の未来を日本の託して居るのに、私達の現実では、日本が、この映画の舞台であるスウェーデンの土地の様な状況に置かれて居る事である。
タルコフスキーは、日本を愛した。(彼は、新しい映画を作る際には、いつも、黒澤明の『七人の侍』の溝口健二の『雨月物語』を見直したと言ふ)その彼は、天国で、東日本大震災と福島第一原発の事故に脅かされる日本を、この父親の様な気持ちで見守って居るに違い無い。
(西岡昌紀・内科医/平成二十三年の昭和の日に)
サクリファイス [DVD]
20年前にガンセンターでレジデントをやっていたときに映画館で見ました
大変感動しました
20年ぶりにDVDで見ました
思わず泣いてしまいました
名作は時を越えて感動を与えてくれます