神様のカルテ ~辻井伸行 自作集 =SPECIAL EDITION=
2010年11月に放送された「ソロモン流」というテレビ番組の中で演奏されている「コルトナの朝」という曲を聴いて辻井さんの音楽に魅了されました。
そのメロディのあまりの美しさに感動し自然と涙が流れたことを今でも覚えています。
放送の中でご本人が語られていますがコンサートでその曲を演奏されたのは初めてだったようです。
今回のCDに収録されている「コルトナの朝」はテレビで放送されたものとはバージョンが異なります。
私は番組の中で演奏されていたバージョンの方が気に入っていますが、その違いはこのCDの価値を落とすものでは全くありません。
「コルトナの朝」の他にも季節や情景を思い浮かべることができる素敵な曲がたくさん収録されています。
お勧めの一枚です。
NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演 [Blu-ray]
私の環境は80インチスクリーンでのプロジェクター+7.1chのシアタールームです。これまで見た映画ソフトよりブルーレイの良さが体感できるソフトでした。楽器や表情が明瞭でステージの息遣いが伝わってきます。このようなライブ感のあるクローズアップのドキュメント的な映像ではDVDとの差が歴然です。音声はドルビーデジタルやDTSを使っていないので、期待してませんでしたが、そういったエフェクトを介さないことで各楽器の生音が生きている感じがしましたし、十分すぎるほど音は拾えていると思います。ホールの臨場感より、ステージ上の生音を正確に再現が主たる目的であるソフトだと思います。個人的には2CHで聴いたほうが好みでした。映像に負けない大音量で聴くとさらにソフトが生きてきます。
佐渡裕 指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 武満徹:フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 [DVD]
佐渡、念願のベルリン・フィルデビュー盤ということで、おめでたの意味もあり期待を込めて購入。
しかし、メインのショスタコ5番は演奏がやや緩慢でオケに締まりがない。曲の性質からして、もっとキビキビ、ダイナミックに演奏して欲しかった所だ。本人には申し訳ないが退屈な演奏だった。最近のベルリン・フィルのDVDというとラトルのブラームスも観たが、やはりオケのまとめ方が段違いであり、力量の差を感じた。佐渡の今後の成長を期待したい。
一方、新鮮な驚きを与えてくれたのが武満徹のFrom Me Flows What You Call Timeで、10種類ぐらいの珍しい打楽器を魅惑的に奏でていた。
今後、この曲を何度も聞き込むかと言われると微妙だが、この曲がこのディスクの最大の聴きどころであるのは間違いない。
評価としてはショスタコ2、武満4の総計3としたいことろだが、NHKによるすぐれた画質、音質によりプラス1とした。
僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)
この本には佐渡さんが子供のころ、何故、クラシック音楽に惹かれたのか、そして、どんな青春を送ってきたのか、また、バーンスタインとの出会いと哀しい別れまでが書かれています。中盤からは涙なしに読むことはできません。人間って、みんな自分一人の力で生きてきたように思っているのですが、本当は沢山の人たちのおかげで今日があるんだということをこの本は語っています。感謝の気持ちを忘れない佐渡さんらしい一冊です。もし、あなたが佐渡さんの音楽を好きだと言うのなら、一度はこの本を手にとってご覧になることをお勧めします。
ぐっすり眠れるクラシック
リラシックのアルバムは沢山出ていますが、このアルバムは静かな曲ばかりで、休まります。
2枚組と言うのも良いです。1枚でも飽きることなく聞くことが出来ます。
他のリラクシングはうるさい曲が混ざってますが、このアルバムは良いですよ。安心して聞けます。
買ってよかったと言える、CDです。