史上最大の作戦 [DVD]
ライアンつながりと言ってもこの作品はジャーナリストであるコーネリアス・ライアンの方です。
そのコーネリアス・ライアンが数年の月日をかけて膨大な資料と証言を集め一つの作品に収めた『The Longest Day』を原作に映像化された作品です。
なるだけ見る者に対し、政治的な偏見(米的道徳観)を持たさせずに、戦争の持つ意味合いを、各軍それぞれの立場を、自主的に判断させようとしています。(原作を知らなければ、他のAllies万歳映画と同じ印象を受け取り勝ちですが・・・)
その点、SPRと比べ映像的な迫力には劣るものの、一連のハリウッド戦争映画に嫌気がさしている人には良い作品の一つと言えるでしょう。
☆x4の理由は、原作とは異なりAllies万歳的な雰囲気を少々帯びてるから。(特に音楽)
この作品を鑑賞あるいは読んで興味を持った人には、『A Brideg Too Far』がお奨め。
功にあせったAllies首脳部(特にB・L・モンゴメリー)の無謀さを背景に、多くの犠牲者が出た作戦『マーケットガーデン』を映像化したものです。
但し、娯楽映画として見ると、かなりのヘボ映画の部類に入ります・・・。
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 4枚組3D・2Dブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ムービーストーリーブック付) [Blu-ray]
なぜ形式がブルーレイしかないのだろう…?
DVD版も出てくれるのかな? そして3D映像はどうなるのかなといった疑問が
現時点ではまだありますが…
作品自体はとても良かったです
今回は船旅ということで、船の上がメインの活動場所となります
そして各島々へ降りて探検、というカタチになるのですが
さすがナルニア
映像は美しいし、4つの島もとても不思議が満ちていて
ともに冒険した気分になりました
予告でさんざん登場していたドラゴンも
「そういうことだったのか!」と驚かされ、なかなか良かったです
原作を後で読むと、ストーリーの因果関係が一層良かったですが
やはり映像・音楽を交えた迫力は映画ならでは
第1章と第2章の間は作中700年経ってましたが第2章と第3章とでは
ほんの数年だったため
成長したカスピアン王が見れます(前作登場.王子だった)
懐かしいネズミのリーピチープも出てきて
大きく育ったエドマンドとルーシーに出会えました
ナルニアは行けなかった長兄ピーターと長女スーザンの現在の姿も登場
ファンには嬉しい同窓会のようでした
…のですが、これまで安心して見てられたルーシーも
今回はとある誘惑にかられてて、ちょっとドキドキさせられます
さすが思春期
少し謎も残りましたが
これらがすべて他の章につながっていくかと思うと
やはりナルニアは素晴らしい!
大人も子供も楽しめる作品になっていたかと思います
従弟のユースチス、役にあってて頑張ってました!
次回主役となると、大丈夫かな?(笑)
Slow Crimes
1981年9月から1982年1月、4つのスタジオで録音。3・7・8・9の4曲がSurrey Sound Stuidioで最も音が良いようだ。
この頃のアルバムが再CD化されているということは影でもの凄く尽力している人物が存在する訳だが、The Workの場合デヴィド・カーマンがそれにあたる。彼の主宰するAd Hocレーベルは今やヘンリー・カウ周辺を偏愛するノイズ好きにはたまらない傑作の宝庫になりつつある。
The Workは1978年のヘンリー・カウの解散後ティム・ホジキンソンが即興演奏の中でビル・ジロニスと意気投合したことに始まる。1994年まで活動したがその後ティム・ホジキンソンは、現代音楽・即興音楽・民族音楽へと進んでしまう。つまり最もノイズの塊のような時期の作品というのはこのアルバムの時だとも言えるだろう。だから突っ走る彼等の最高の時期を捉えて再CD化を実現したデヴィド・カーマンを褒めたくなってしまう。何しろよく出たな、という作品だ。
悲しみのヨーロッパ(紙ジャケット仕様)
澱んで妙に軽快な、独特の重さのあるアルバム。表層は軽いが、芯に重みを残している。アンソニー・ムーア、ピーター・ブレグヴァドによるアヴァンギャルドながらポップな曲群と、ダグマー・クラウゼの過度に荘厳な歌声、Pierre Moerlen(ピエール・モーレン?)のどたばたしたドラミングが秀逸。
時々聞くと独特のたのしい音楽体験ができるのだが、あまり長く聞くと、流しているだけでも疲れてしまう。聞き流そうとしても、聴かされずにはいられない、といった秘かな強迫を備えているためだろうか。