ソーラークリップLEDライト FS-302
夜の停電では食事も味気なく不安でしょうがないという家族の訴えで商品を色々探しましたが多くは売りきれ。そんななか本商品は値段が値段でしたので正直余り期待していなかったのですが結構明るく実用に耐えています。ソーラーなのも時節柄エコを追求している感があり高感度アップです。
ただし屋外に出すといろいろ心配もあるので窓際に設置。この際に足のクリップが中々重宝でした。
写真だと大きさが分りにくいですが全長30cm強。結構しっかりした作りです。
まっくらやみのにらめっこ
このアーティストには、どうしてもレビューを書きたくて、書かせていただきます。
このアルバムを、妻から借りて車の中で聞いたときの感想は、「・・・まぁまぁ」。しかし、流し続けていると、「大宴会って何の歌や?」と思うときには、既にメロディーを口ずさんでいてはまり込んでしまいました。それから2年間かけて、すべてのアルバムを聞き込んだつもりです。
私の感想では、「11のみじかい話」の後で、明らかにアルバム作りにいくつかのテーマがあるのでは?っと思っています。そのテーマとは、「子供の頃感じた怖さ」「佐藤良成さんの気持ち」「佐野遊穂さんの創作」・・・書いてみて、私の設定はアホやなぁ〜と思いますが、言葉は適切ではないにしろ、間違ってはいないのではと思います。
「子供の頃感じた怖さ」は、「荒神さま」「怪物」
「佐藤良成さんの気持ち」は、「透明人間」「長いこと待っていたんだ」
「佐野遊穂さんの創作」は、「おいらの船」「おかえりなさい」
あと、「死」というのもあると思います。
「大宴会」「願い」(前が「まっくらやみのにらめっこ 」後が「道はつづく」です)
特に、私が設定したテーマ(^^;)「佐藤良成さんの気持ち」が一番気に入っています。「おなじ話」でブレイク後のハンバートハンバートがたどっている現実なのかな?なんて、思っています。
アルバムを超えて、テーマがある(?)ハンバートハンバート。次回作に、大いに期待しています!!皆さんは、どのようにお感じですか?
街の灯 (文春文庫)
昭和初期のお嬢様、花村英子が運転手のベッキーさんの力を借りつつ、さまざまな事件、
謎を解いていく連作中編集。
二人で、となると典型的にはホームズとワトソンとなるが、本シリーズの場合、
ちょっと捻ってあって、どちらがホームズでどちらがワトソンかは読んでのお楽しみ
というところ。
本格的な謎解きは勿論、これにベッキーさんの出自の謎が絡んでいく。
また、昭和初期の時代、風俗の描写が興味深く、ベッキーさんとの出会いや事件を通じて、
英子が段々と成長していくさま(本シリーズも「『円紫さんと私』シリーズ」同様、
ビルドゥングスロマンの性格を有している)も共感を持って読める。
北村薫は「『円紫さんと私』シリーズ」に象徴される「日常の謎」派の代表的作家であり、
余韻の深い文体と柔らかな語り口が特徴の叙情派、文学派ミステリーの旗手という印象だが、
一見、叙情と感傷に満ちているかに見えて、時に描く悪意や人間の哀しい性には、
はっとさせるものがあり、本作でも表題作「街の灯」にそれが見て取れる。
また、英子の一人称で語られる文体は、青春小説らしく、理屈っぽく青臭く感じられる
こともあるが、時代設定が昭和初期であることで、却ってその頃の雰囲気を表すのに
しっくりきてるような気がする。
街のあかり [DVD]
いつも通りのアンチ・クライマックスな淡々とした作風で、とことんツキが無くてもどん底から何とか這い上がろうとする男と、そんな彼に寄り添う女の仄かな愛を描く。そして、ラストの二人の新しい出発には、抱擁やキス、ムードを盛り上げる音楽などロマンチックな要素は何も無い。
そのあたりが、例えば「浮き雲」のラストよりも、更にずっと押さえた愛情の描き方をしていると思う。この淡白さは賛否両論だと思うけど、やたら「泣け」と強要する最近の日本映画業界の頭の悪さに辟易してる僕は、この抑え目なメッセージが逆に真摯だし信頼できると思います。
なお、映像の色やヘルシンキの街並みはとても綺麗で、ビジュアルの味がこの淡々とした脚本に文字通り色合いを添えて、寓話感を巧く醸し出しています。
ライムライト [DVD]
名作と名高いチャップリンの作品はどれも多分に寓話的ですが、
この作品は正にその極致とも言えるでしょう。
老いた喜劇役者の言葉の一つひとつに重みがあり、
生きるということについて考えてしまいます。
あの有名なライムライトの旋律にのせて踊る
若いバレリーナを見ながら死にゆく老喜劇役者に
人は何を思うのでしょうか。