コンプリート・パリ・セッション Vol.3
ハンプトン楽団との欧州楽旅中に録音したものの中では、このパリ・セッションの3枚目が最良の1枚と考える。これに次ぐのが、プレスティジ盤の「メモリアル・アルバム」に収められているメトロノーム原盤のストックホルムセッションか。
本作の聴き所は、何と言っても、フランス人のサポートをバックに、ワン・ホーンで縦横無尽に吹きまくるブラウニーの充実ぶりにある。特に「春の如く」は、彼の全作品を通じての最高のバラード演奏である。だらしなくやに下がった「ウィズ・ストリングス」のバラード表現と比べて欲しい。
モノラルながら、つやのあるブラウンの音色を丁寧に再現している録音も秀逸である。
あらゆるモダン・ジャズ・ファンが持っていなければならない決定盤である。
ジャズ・スタンダード・バイブル ~セッションに役立つ不朽の227曲 (CD付き)
小生あちこちのJazzセッションに顔を出している身ですが、参加者共通の譜面の所謂「青本」は演奏頻度の高いナンバーが無かったり、コードやメロディやキーや譜割がおかしかったりでなんとも不満で、独自に他を探したり、耳コピーで採譜や修正したりして、ここ数年苦労してきましたが、最近何とか落ち着きました。
そんな状況で発売された「ジャズ・スタンダード・バイブル」には探していた譜面が満載ですが、殆ど入手できた今、思いは標記のとおりです・・・。
入手済み、耳コピー済み譜面が殆ど正しかったことの証明にはなりましたけど。
是非「2」を期待します。
まだまだ、セッションでやりたいのに譜面が無い曲はたくさんありますから。
mur mur-conversation mix
いやー、完璧っすよ!w
個人的に「ホウティンを超えてるなーすげー!」などと思いながら楽しめました。
中低音の艶かしさと高音の歯切れ良さのバランスが絶妙です。ボイス系アクセントもグー。
音源はDVD+CD「via」のDVD部分とほぼ同じかと。
全編にわたってクラウドの歓声やどうでもよいダベりも入ってて、臨場感が楽しい。
コンプリート・パリ・セッション Vol.1
ヴァイヴの大御所ライオネル・ハンプトンのビッグバンドに所属していたブラウンは、欧州楽旅の際に、御大の厳しい監視の目をすり抜けて、同僚と共に欧州のスタジオでCD4枚分の録音を残した。その秘密録音の内の3枚がこのパリのセッションで、もう1枚がストックホルムでのものである。
この時のためにか、クィンシー・ジョーンズもよくアレンジをため込んでいたものである。
彼らの若き情熱の勝利と喜びとが、一つ一つの曲からあふれ出て、感動を誘う。