哭きの竜・外伝 6
5巻で出生の謎に迫ったが、6巻冒頭でグダグダになり、再びやくざの抗争に戻ってしまった。
新キャラ2名、そして能條描くところの女性キャラが1名加わり物語は進展する。
が・・・5巻のようなショッキングな展開はなく、残念である。
7巻に期待
哭きの竜・外伝7 (近代麻雀コミックス)
桜道会と共武会との抗争も熾烈を極めていく。
その中で語られていく沙貴の生い立ちや竜との関わり。
メインキャラとして輝きを増した沙貴の運命や如何に。
竜が霞んでしまっているが、十分読み応えのある1冊かと。
哭きの竜 1 (近代麻雀コミックス)
日本の劇画の最高峰はゴルゴ13!誰もがそう思う所。
★ でも、私はこの『哭きの竜』を挙げたい。
劇画中の、やくざ抗争の描写は秀逸。
甲斐組組長、甲斐正三の言った言葉
『竜、わしの背中は甲斐組二千の命をしょっとる。』
『竜、これ以上わしをコケにすンな。
みんなにしめしがつかんじゃないけ』
は、最後まで竜の心に留まることになる。
哭きの竜外伝 3 (近代麻雀コミックス)
続編が書かれていることをまったく知らなかったので、書店で見つけたときには本当に驚いた。本編を高校生の頃貪るように読み、中年になった今でも無性に読みたくなって本棚から取り出してしまう私は、もちろん既刊の3巻全部を購入。描線が多少変わった以外、見事なまでに何も変っていない。たまりません。4巻は5月に発売されるようだ。早く続きを読みたい!!
哭きの竜・外伝 ⑨ (近代麻雀コミックス)
最終巻。肩透かしをくった感じ・・・。ある程度謎が残る終わり方は覚悟していたが、この終わり方はどうかなと思う。
登場したころは、竜に対抗できるキャラクターと思えた「堤」も、シリーズ中盤以降はすっかり影が薄くなっていたが、この最終巻になっても何の見せ場もない。竜の影は出てくるが、本人は最後に僅かに登場するだけだ。
で、最終巻の主人公は竜の影を背負って麻雀を打つ沙貴。
彼女が登場した頃から感じていたのだが、作者は竜を描くことより彼女を描くことに魅力を感じてしまったのではなかろうか。その結果、物語が展開できなくなってしまったような気がしてならない。
ただ、主人公が彼女に移った段階でこの作品は正しく「外伝」になったということができるかもしれない。
最後に肩透かしはくったけど、これまで楽しませてもらったということで☆×3.5。