ノウイング プレミアム・エディション [DVD]
いつの日か定かではないが、現実に起こりうるかもしれない、何気に第6感的に胸騒ぎするかもしれない、予感や予知といったものをテーマにしたSF映画です。
それが、妙に現実感たっぷりで、違和感がなく、その仕上がりは圧巻です。
コワいもの見たさのスリルも満点です。
予言者やノアの箱舟伝説など宗教的要素が散見しますが、それは何も一宗教的なものではなく、創生に関しても、どこにでも寓話という形からでも語り継がれているものがあります。
そういったことをネタにしたSF映画なので、何か身近なフレンドリーさが漂うようにも思います。
こういったSF映画もよくあるストーリーとして、今までにも形を変えて繰り返され、その時々にあわせて製作されていますが、主人公以上の存在によることにより、単なるヒロイズムを越えた希望の光明を見出すことができると思います。
原題の「Knowing」はこの映画をストレートに表現したものですが、邦題はそれをカタカナにしただけでは、何のことかサッパリ分からなかったと思いますが、日本語に言い換え表現することによる安っぽさを考えると、これ以上に付けれないことも理解できます。
ニコラス・ケイジ主演で、彼の出演作はピンからキリまであるように感じますが、この作品では、父と子を中心に、身を挺して家族を温かく守る姿をもうひとつのテーマとして、それをうまく演じています。
7つの習慣―成功には原則があった!
「習慣」という言葉でありながら、実はこの本で繰り返し述べられているのは、人生の長期的成功
に結びつく姿勢・考え方です。
それを「行動」という風に捉えてしまうと、極めて浅い理解しか得られないでしょう。
また、7つという独立した章でありながら、実はそれぞれが複雑に連鎖しており、内容を知れば知る
ほど「そういうことだったのか」と(自分にとっては)新しい発見が得られたりします。
このようなことからも、「日本語訳がひどい」と酷評されておりますが、日本語訳者2名とも
「7つの習慣」の理解は特筆すべきものであり、その彼らでさえ、適切な日本語を選び得なかった、
というくらい原文は示唆に富んだ内容であると思われます。
(小生は原文は読んでおりませんので推測です)
示唆に富んだ内容であるがゆえに、読む人を選ばない、若者から老人まで、それぞれの立場で自分
自身を振り返り、よりよい人生を歩もうとさせてくれる良書です。
この本に関して言えば、テクニック論ではないので、実践できるかどうかが問題なのではなく、実践
しようと思う自分がいるかどうか、が問題なのです。
インサイドアウト〜問題は常に自分の中にある、まずそれをこの本から読み取るだけでも価値が
あるでしょう。
魔法使いの娘ニ非ズ (1) (ウィングス・コミックス)
個人的にイチオシ作品として、ことあるごとに人に勧めています。
陰陽師といえば安部晴明モノを筆頭に山のようにある設定です。
ですがこの作品の魅力は「陰陽師」ではなく、パパと主人公初音の関係性でしょう。
さらに今ではシレっと側に居る彼も、前作「魔法使いの娘」では主人公にあんなことしていますし。
そして前作よりもホラー度が上がっているように思えます。
この方のホラーの描き方は、山岸涼子に通じるものがあります。
シンプルな線と白黒で描き出すこの世ならざるモノは、本当に怖い。
血が飛び散ったりするグロさは無いのに、まさにジャパニーズホラー。
正直、絵はそんなに上手くはないです。
なのに怖い。
段ボール箱も怖かったですが、個人的にはラストの「奥様」がめっちゃ鳥肌立ちました。
あの表情とたたずまい、夢に見そうです。
でも初音ちゃんの明るさがただのホラーに終わらせていないので、やっぱり今後も人に勧めるでしょう。
背景イラストの描き方-デジタル編 (コミックス・ドロウイングブック)
デジタル背景の描き方をざっくり解りやすく説明している本だと思います。
グリッド、パースを活用した描き方や、背景と人物のバランス解説 etc
”ある程度描き慣れてきたけど、背景がちょっと苦手”
という中級の絵描きさん向けの参考書籍かなぁという印象を受けます。
個人的には「パースのずれやすい、ものの描き方」を
パーツ別(手摺・窓・階段)に解説している項目がとても勉強になりました。
失敗しやすい点の事例が載っているのがとてもよかったです。
他、絵師さんのメイキングは流れを見て取れてとても楽しいですし、
著作権フリーの線画素材(※あくまで練習用だが、スキャンして使用してもOKな素材)
がついていたりしてちょっとお得な気分にもなりました^^
ただ、一点残念だったのは、自然物の描き方の項目がモノクロだった点ですかね…
ある程度技術が安定してきて、背景がちょっと苦手だな〜…という方にはとてもオススメの1冊!
脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
脳についてわかっていることは少ない。
この本では、
(A)脳についてこれはわかっている
→(B)だから、脳にはきっと、こういうことも言えるだろう
→→(C)だとすると、こういうことが有効なんじゃないか
という感じで、(A)事実→(B)仮説、(B)仮説→(C)著者の意見
へと、ずいぶんと飛躍がある本のように感じた。
ただ、言っていることは、全般的に、きっとそうなんだろうなーという内容が多い。
ただし、それが、本当に脳科学的に裏付けがされているのかと言えば、かなり疑問。
でも、
ときおり耳にする「ノーミスでがんばります」というのも、脳に悪い考え方の
例といえます。ます、「ノーミス」と言っている時点で、それは脳にとって
「ミスしないようにする」という”否定語”を含み、「ミスするかもしれない」という
考えを生みやすくするからです。(p.78)
これって、ほんと???
著者は、「〜しない」っていう否定語は、脳に悪い影響を及ぼす(p.48)らしいから
やってはいけないそうなのだが、その一方で、
私が救命救急チームを率いていたときは、この「目標を簡単に変えない」という
ことを徹底していました。(p.82)
とある。「目標を簡単に変えない」は、否定語じゃないのかな。
「食べ過ぎない」とか、「遅刻をしない」とか、そういう否定語が、脳をストップ
させたり、悪い影響を及ぼすというのは、ちょっと疑問なのだが。
ただ、この本の内容を、そのまま信じてしまうのではなく、参考程度に
読むのであれば、悪い本ではないと思う。