グレイテスト・ヒッツ
しょっぱながWelcome to the Jungleで、もうなつかしモード、思わず立ち上がりモードになる。
つぎつぎとこれでもかと押し寄せるガンズの波!
しゃれた格好でなく、ジーンズに色あせたTシャツで、ガンズを聞きながらバイクでかっとばしたくなりました。(持ってないけど・・)
ガツンとやられた一枚です。
ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]
『悪魔を憐れむ歌』の制作過程を通じて、ライブとはうってかわったミックの冷静な現場監督っぷりと去り行くブライアンの対比が……というのはいいとして、残り半分、ブラック・パンサーだとか『我が闘争』だとかの朗読/インタビューコントに延々と付き合わされるのには退屈した。この時期ゴダールが(ミックも?)左翼にかぶれていたのだかなんだか知らないし、もちろんそれらが社会的に重要じゃないということでもない。ただ、部分的に朗読を聞かされても困惑するだけ。また、ストーンズ(ワン)とブラックパンサーその他(ワン)と捉えて、これらを足したらどうなるだろう、何かになるのか、あるいは何にもならないか云々なんて問いも、できないことはないかもしれない。でも、それがどうした?
悪魔を憐れむ歌 [DVD]
死刑執行となった殺人犯が悪霊と化し再び刑事と対決すると言った過去にもある題材を基に斬新な感覚で描いた98年製作オカルト色のサスペンス・スリラー。
ある範囲(距離)内の人間や動物ならば自由自在に乗り移る事が可能だと言う(都合が良い)悪霊が登場、主人公の黒人刑事(D・ワシントン)を標的に周囲の人間を巻き込みながら次第に追い詰めていく物語設定である。
死刑囚リースの個性的人物像を描く冒頭場面が印象的でR・ストーンズの名曲を口ぐさみながら処刑された伏線的な要素が以後、効果的に生かされた場面展開が面白い。が、前半は過去の犯行手口を見せる悪霊憑き事件の時間経過がやや、まどろっこしい進み具合であり、焦らす程の事でも無いと思われる。
特撮に予算が無い為か人間関係の描写がやたら長く時折、悪霊によるナレーションが挿入されたり、頑張って工夫してる演出は分かるけれど。(笑)
兎も角 結末の落ちは反則気味か、掟破りの印象を残すけれど人によって賛否両論に分かれると言えるだろう。(笑)
エリク
1曲目で持っていかれました。ハイスピードで駆け抜けるようなリズムに乗ってリードとコーラスとの掛け合いで続けられる単純なメロディの繰り返しは、妙に癖になりそう。ビートの利いた3曲目なんかもやはりそんな感じで、グルーヴ感が心地よい。
全体としてはアラビック、アフリカン、ラテン、ロックの融合に曲によりフランスっぽさがプラスされていて、そんなミックスが妙に爽快なのです。
所々の独特の歪んだようなノイズがかった音も雰囲気があっていいんですよね。
全曲数は10と多くないけれど、5分超のもいくつかある(例のストーンズのカバーはやっぱり6分超)にも関わらず、アッと言う間に全曲が楽しく聞け、何度も繰り返して通して聞いてしまいました。
とにかく捨て曲無しです。で、そのストーンズのカバーの”悪魔を憐れむ歌”はなかなかだと思いました。やはり癖になりそうなコーラスとアラブ的こぶしで歌われる彼らのバージョンの方が、個人的にはオリジナルより気に入っています(笑)バザールで物売りのおっさんが歌っているみたいですかね?(笑)ちょっと好き嫌いがあるかも・・・。
彼ら自身はアルジェリア、モロッコ、生粋のフランス人で編成されている大所帯であるようで、アルジェリア、モロッコ、チュニジア一帯を表わすマグレブの音楽の現在形の一端というのか、周囲の地域の音楽との彼らならではのごった煮的融合はとても面白いと思いました。とにかく、この高揚感はナンとも爽快でした!
悪魔を憐れむ歌 [DVD]
いつもレビュー見てて思うのですがなぜ完全なネタバレばかり書くんでしょうか。
というワケで私はネタバレは書きません。印象だけを書いてみます。
この映画。「観せ方」が秀逸ですね。すこし、無理のある展開もあるのですが・・・
そういう所はデンゼル・ワシントンの演技力でカバーしてくれます。
(知人曰く、彼は「完璧な男前」だそうな)
物語が進むに連れて数々の謎が解き明かされていく様は、もう少し時間をかけて描いてほしかったと思いますが、さすがに1本の映画ではそれは望めないでしょうね。
しかし、謎が解けていくに連れて「どうすればいいんだ?」という主人王の精神状態に感情移入できる事請け合いです。
そして見終わってすぐの心境。
「あ~そうきたか」と「やっぱりそうなっちゃうのか」が半々くらいでしたでしょうか。
勘のいい人なら途中でラストは気付くと思います。
とにかく、何度も楽しめるタイプの映画ではありませんが(それでも私は数回観たが)
一度は観てみて損は無い作品です。