グレイゾーン (CCCD)
ヒップホップよく聴く人って
理屈をこねたがるように思いますが、
知識や技術を知らなくても
(っていうか「私が」何も知らないんだけど)
これは、いままでの彼らの作品の中でも
一番すきかも。
私のようなトーシロにも聴きやすいってことです。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ (1) (角川コミックス・エース 200-1)
Fateのイリヤファンに、このスピンアウトはどう受け取られるのだろうか。
明らかにキャラ設定が違う。なんせ元は“アインツさん家のイリヤさん”らしいから。
絵柄も近いっちゃ近いが、やはり違う。性格まで違う、あからさまなる平行世界の読み物が
許せない人は避けたほうが無難かもしれない。
でも、たぶんイケますよ。ホロウというよりはタイころのストーリーを楽しめた人には
受け入れられる事と思われます。凛とルヴィアのドツキを超えた掛け合いは、
そのまま倫敦編を描いて欲しいとか思うくらい。
とはいえマトモに本編から出てくるのは凛とルヴィアとマジカルルビー(笑)ぐらいで、
士郎や藤ねぇ辺りはサブ以下キャラ扱い。セラ・リズのアインツさん家バージョンはちょっとだけ。
設定上、サーヴァントもマトモに出てこなさそうでセイバーやアーチャーを期待するのは大外れ。
でも外しているけど外れてないと感じられるのは、凛に盲目状態だからだろうか。
いや、凛とルヴィアは倫敦で絶対このノリだよと思える。そっち系の人にこそお勧めかもしれない。
どうやら全2巻で完結っぽいので、チョロッと手を出すにはお手ごろな物量になるかと。
なお、Fateを知らない人に魔法少女物として薦めるのは少し躊躇いが残る。
基本設定に関する説明要素が殆ど無いので、Fateから類推する部分が多々有り。
細かい設定抜きで読める人はともかく、気になる人には薦められない。
攻殻機動隊 (2) KCデラックス
全体の印象として、キャラクターの動きが流れるように表現されている。
士郎正宗氏の流れるようなコマ運びの表現が一枚の絵で表現されているのには
非常に面白い表現方法だと思った。
話の内容に関しては、非常に分かりにくい部分もあるが、前作を読めば、
どの様な話なのかは見当がつく。
しかし、この作品に関して賛否両論あるのはうなずけます。
だって攻殻機動隊の話じゃないですからね。草薙素子の話ですから。
前作を良く知っている人にとって、期待するほどのものではなかったのかもしれません。
でも、個人的に感じることは、作者がストーリーで表現することより、描写で視覚的に訴える作品を作りたかったのかなと思います。
また、細かいところで前作の因果関係を感じるようなところもあるし、
ネットに関する宗教観みたいなところを感じさせる作品でもあります。
ま、たまにはこういうのも良いか的作品です。
リスペクト
この作品が、Rhymesterが日本のヒップホップの王道にいた時代の象徴で、後に当時の「王道ポジション」にメンバー自ら疑問を呈しているが、そこでどうにも腑に落ちなくなる。そのポジションを期待され、担がれている中で生み出した作品なのではないかと。私はRhymesterの本音は「グレイゾーン」のほうだと思う。B-BOYイズムのPVを見ても思うが、当時の王道と、そのシーンを盛り上げてきた人たちが好むように作られた作品なのではないかと、今になっては思う。
このアルバムがあるがためにRhymesterが一定の説得力を持ち、先の武道館での「感動」の大前提を作っている。やはり一枚岩のヒップホップシーンの幻想を、ハードコアヒップホップファンはいまだ免れていないのでは。そして、私もその一人。