GOLDEN BAD
「GOLDEN BEST」が表のベストアルバムだとしたら、これは、裏ベストアルバムにあたる。シングルB面曲や、陽水自身が特にこだわりがあるアルバム収録曲を厳選したようだが、「My House」、「ダメなメロン」は、「GOLDEN BEST」に収録してもいいくらいの名曲。安全地帯とのデュエット曲「俺はシャウト!」も面白い。「GOLDEN BEST」以上に井上陽水の世界にどっぷりと浸れます。
singles
おれは、東京の夜を知らない。
おれは、寂れた街に住んでいるから。
おれが知っているのは、うらびれて、寂れてしまった
人っ子ひとりいない街だけだ。
そんな、寂しさの中、東京の夜の7時の喧騒を教えてくれる歌が
このアルバムである。
ここで、重要なことは、このアルバムには、
東京の夜のほかにもたくさんの夜が語られているということだ。
世界中の人々の心、行動が、音楽につめられている。
大人、子供、おじいさん、おばあさん。
みんなが、どこかで、聞いたことがある音楽が全てつめられている。
僕達は、その音楽に励まされる。
落ち着きを与えられる。心をなごましてもらえる。
ピチカートの音楽は、
音楽的センスなどの良さを語られるけれど、
実は、それ以上に誰が聞いても、カラダを動かして
こころを動かして、楽しめてしまうところにあると思う。
さ・え・らジャポン
前作で解散か?と思ってたかをくくっていたら、いきなり(しかも元旦に)発売されたオリジナルとしてはラストアルバム。
外人から見た屈折した東京のイメージをピチカートらしく編集し、しかも多彩なゲストの顔触れ。今にして思えば、これだけゲストパフォーマンスが多いアルバムなんてピチカートはもちろん、他の方々のアルバムでもそうそうお目にかかれません。特に12月24日における、ふかわりょうとスクーターズの客演は最高。
はっぴぃえんどの『愛餓を』をクレモンティーヌにカバーさせようだなんてアイデア、電通や博報堂クラスの代理店じゃない限りアイデアとして思い浮かびません。
前作がラストアルバムだったとしたら正直ピチカートらしくなかったのですが、このアルバムがラストアルバムになったことで少しホッとしました。だってこっちのほうが全然ピチカートらしいもん(笑)
pizzicato five I love you
収録曲のほとんどが95年以降の作品です。単なる寄せ集めではなく、 小西さんが監修しただけあって、いままで未発表だったトラックがいくつか入っています。デモ・ヴァージョンと思われるものが4,5曲、 他にも、新たにリミックスあるいは弦をオーバーダビングしたような曲もあります。全体的に音圧は抑えられていて、音質の統一が図られています。というわけで、ピチカートの入門編としては『シングルス』よりはおすすめできませんが、マニアの方は絶対買うべきだと思います。
HEART&LIGHT
現在は活動休止中の梶谷美由紀さんのアルバム。
独特のかわいく気持ち言い歌声の12曲、サエキけんぞうさんのプロデュースで楽曲の完成度も高いです。
名曲”ルージュになりたい”他、TV番組の各種テーマも収録されており、お買い得の一枚です。