Silver Pistol / Please Don't Ever Change
代表作の3rdと5thアルバムですが、CDの枚数が「2」なのに曲順を見てみると一枚に全曲が収まっている表示になっているためお薦めするのに困る小品。作品的には両アルバムとも★派5つですが、そういう理由で一つ減らしました。出来れば続けて聞くより分けて聞いた方が・・・
シングス・パブ・ロック・クラシックス
個人的な愛聴盤の1つです。
選曲がイイですね。
どれも原曲に忠実にやってますが、彼女のドスの効いた低音の
ボーカルが非常に心地良く、バックの演奏もタイトで素晴らしい。
カバー集なので当然名曲揃いなんですが、中でも白眉なのが
「Dirty Little Secret」です。
初めて聴いた時、「この曲は誰のカバー?」とライナーを
見て彼女のオリジナルと知って驚きました。
並み居るパブロックのスタンダード曲にも聴き劣りしない
存在感を示しています。
まるでPlease Please Meの1曲目がロックンロールの
スタンダードのような錯覚を起こしたのと同じように。
多くの人に聴いて欲しい名盤です。
Please Don't Ever Change
パブロック自体 特定の音楽形式を持たなかったが何れのバンドもアメリカ音楽のベーシックな部分と接触する志向性を持っていた。Nick Lowe,Ian Gommを有するBrinsley Schwartzはカントリーロック的なフィーリングを看板にR&B,オールドポップス・ロックンロールからレゲエに至るまで幅広い音楽を独自のアレンジで聴かせる「英国のThe Band」と呼ばれた。
本作は彼らの5作目でDave Edmundsがプロデュースした次作"The New Favourits Of"と並んで彼らの代表作と呼ばれている。
#1 イアン・ゴムの名作でスタート。レゲエの軽快なビートに軽やかに乗る#2 3連ロッカバラードの#3 クリケッツの演奏で英国でヒットした ゴフィン/キング作の#4 前作収録のロカビリーブギナンバーをLive収録した#5 後にRockpileで再演される#6 Nickさん作ラテンナンバーの名曲#8 '73年に「ヒッターズ」の変名でリリースされたレゲエナンバーのカラオケ#10と個々の楽曲のクオリティは高く、雑多な音楽性さえ微笑ましい。
英国ビートグループの伝統を受け継いだ粋なアンサンブルを聴かせる「愛すべき野郎ども」による名盤です!