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『猿の惑星』との関係でいうと、あのラストで判明する世界の全貌が、いったい何があってそうなってしまったのか、という部分を、平穏な時代での、きっかけ部分から事態が深刻になる直前までを純粋に描いたという作品である。まあ、硬派な「beginnings of 猿の惑星」なのだ。なるほど…と、さらに想像を膨らませてしまう。
しかしながら、この作品の良さは、もし、これが『猿の惑星』と関係のない作品だったとしても、結構な名作としてヒットするであろうほど、映画として純粋に面白いところにある。要するに『猿の惑星』を観ていない人でも、充分に堪能できる面白さなのである。
私は、続編でもプロローグものでも、まず映画として純粋に面白いということが、一番大事なことであり、何よりも大前提だと思っている。その意味でも、本作品は高い評価ができるのだ。
そして、さらに見所の一つとして、CGの技術がある。これは本当に凄い。CGに興味ある人は一見の価値ありだし、興味ない人は、しばらくCGだと気がつかない可能性もある。
とくに、CGを派手な使い方で見せ付けるのではなく、ただリアルなのである。しかし、冷静に考えれば、CGでなければまず撮れない映像でもある。
そういうわけで、総合評価は最高に近い★4++という感じ。観て損はないだろう。
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何じゃあコリァ〜ッ!!
やり過ぎでしょうよ。
どーせならBDだけで固めて欲しかった。
今さらDVDはいりません。
猿の惑星 (ハヤカワ文庫SF)
…を教わった。大勢のサルを相手に熱弁する主人公と、4本足で拍手喝さいするサル達。
猿語を話せなかった主人公が、いかにして異星の文明ザル達とわかりあえたか。結局コミュ
ニケーションとは、「忍耐」と「思いやり」この二点につきる。
伝えたい事がうまく伝わらない。なぜか?偏見だったり先入観だったりが、僕らを邪魔
する。それら障害を根気よく取り除くため、まず必要なのは「忍耐」だ。投げ出さない事。
結論を急がない事。自分ばかりの主張でなく、時には耐え、相手を待つ。そして相手が
いったい何を望むのか、思いやる事。
そう「おたがいサマ」の精神だ。相手の立場を想像できない者とは、双方向を築けない。
親が子に教えるべきは、まず耐える事、待つ事、譲る事だ。他の車が信号を守るから、
自分は安心して道を歩けるんだ。
社会人になると新人の面会人は、どこでも先ず「待たされる」。なぜか?面接官にとって
二つの点で手っ取り早いからだ。先ず互いの力関係をハッキリさせるため。次に対話前に
相手の忍耐力をはかるためだ。
読み終え、スゲェち密でリアルな夢を見た気分。読み易く無理なく異世界に引き込まれた。
キャラ設定も説得力があったし。文明サルと主人公との羞恥心のギャップや。キスの場面は
笑えた。普通ではありえない世界を、見事に表現してる。
PS●偉大な原作を読んで初めて、思い知らされた。映画版シャフナー監督の天才的脚色術をマザマザとね。わが先祖が、著者を戦争捕虜にしたから、いま僕はこの名作を読めた。カラードの僕としては、なんかフクザツ。「姿形などどうでも良い、大事なのは精神だ」このセリフを信じたい。
オリジナル・サウンドトラック「猿の惑星」
ジェリー・ゴールドスミスのキャリア上の問題というだけでなく、映画音楽の歴史の上でも文句なく最高峰の一つに上げられる最良の仕事。当時流行始めていた電子音楽の使用を極力抑え、生楽器の特殊奏法、及び民族楽器の導入で、異文化世界の音色を創案。最も驚くべきは、十二音の手法に乗っ取った前衛音楽のスタイルを随所に織り込みながら、娯楽性豊かにアクションとSF世界の雰囲気を演出していることだ。そんな離れ業はこれまでにもあまり例は見ない。ゴールドスミスは作曲当時38歳。この仕事でアカデミー賞作曲賞の候補に挙がっている。なお、この日本版CDには、録音日の初日の日付もライナーノートに記載されている。20世紀フォックスの資料にも消えかけている歴史的記録を知る意味でも、買う価値が大きい一枚だ。なお、ディスクにはシリーズ第1作の「猿の惑星」だけでなく、第3作「新・猿の惑星」の音楽も組曲形式で収録されている。