ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集
室内楽コンサートを聴いた時に、ラモーとテレマンのミニコンサートのちらしをもらった。
聞きなれない作曲家だ。でも、一般的にバロックというとバッハしか思い浮かばない私。
ちょっと聴いてみよう、、、でもどれを選んだらよいか?
迷った末に選んだのがこれ。
大満足です。聞きなれない曲でもクラブサンと弦楽器が気持ちを穏やかにしてくれます。
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集
フルートという楽器の起源は古く、原型となるものは原始民族の間にも存在していたと考えられる。いま見られるものとしてエジプトのネイ(nay)という縦笛も起源は同じと考えられる。ヨーロッパでは13世紀のギリシアに端を発し、様々に発展した。現在の「横笛」としての原型はフルート・トラヴェルソ(flauto traverse)と呼ばれるもので、このヴィヴァルディの協奏曲はこの楽器のために作られたとされている。
ここで有田正広と東京バッハ・モーツァルト・アンサンブルはほぼ当時の楽器により演奏を再現している。今となっては珍しい試みではなくなったが、当盤が録音されたのが1990年であることを考えると、その後日本でも盛んになった古楽器を用いたオリジナル奏法による演奏(録音)の草分け的存在の一つだと思う。
バックの編成は2本のヴァイオリンとヴィオラ、オーボエ、ファゴット、チェロ、ヴィオローネ、チェンバロ各1という簡素なものであるが、その風通しのよい風合いと心地よいスピード感、洒脱な音色が非常に効果的に楽曲の性格を描いている。アンサンブルの息の良さは無論文句なく、いかにも心地よい木目調の音色であり、かつ急所の迫力も十分である。とくに管楽器の高雅な「遊び」のような音色作りの添える彩がよい。なお、協奏曲「夜」の最後のアレグロ部分が2008年2月現在マキアージュのTV-CMで用いられており、この曲の知名度もちょっとだけ上がったかもしれない。
デンオン・オーディオ・チェックCD〈スペシャル・リファレンス・エディション〉
もうひとつChesky Records Jazz Sampler & Audiophile Test Compact Disc, Vol. 1 [Compilation] [from US] [Import]というCDとともにエージングに使用しました。25時間ずつ50時間、ATH−CK7とATH−AD1000が対象です。CK7は当初の強すぎる高音がバランスの良い音となり耳につくような音がなくなりました。AD1000は前から使っていたのですが一緒にエージングしてみたところワンランク上の表現力を手に入れてくれました、ゴールドベルグ変奏曲を聴いているのですがピアノの鍵盤を弾く音に厚みと深みが増し、身体に響く感じがないのがおかしいと思えるほどピアノそのままの音を表現してくれています。普通に普段聞くCDでエージングするのとどれくらいの違いがあるのか同じ機材がないと比べられないところですがこのCDを試してみる価値はあると思います。
バッハ:フルートソナタ全集
今でこそアリアーレシリーズは、バロック好きで知られるフレスコ画家の有元利夫の作品がジャケットとなり、このシリーズのために描かれているような、まさに二人三脚的な関係にありますが、このアルバムがリリースされた当初のジャケットは格調ある文字だけでした。それがセカンドプレスから有元利夫のフレスコ画が採用されるようになって、私の目に止まりました。それまでは、あまり日本人演奏家には興味がなかったのですが、このアルバムを手にして、自分の「聞かず嫌い」の愚かさに気づかされました。まさに日本人演奏家に開眼するきっかけとなりました。
ブリュッヘンから贈られたという銘器を奏で、今では共にレコーディングをしなくなったチェリストの鈴木秀美と有田千代子の通奏低音が固めています。各楽器の音色が見事に調和して、バッハの楽曲が更に美しく響いています。「バロックはやっぱり古楽器じゃなきゃ!」などと思ったものです。有田氏は、このあと1999年、2008年(モダン楽器!)で再レコーディングしていますが、20年以上経った今もマスターピースとしての感動は薄れていません。バルトルド・クイケンのアルバムや、古くはブリュッヘンのアルバムとともに、いつまでも色あせることのない名演、優秀録音です。
バッハ フルート・ソナタ全集
バッハ:フルート・ソナタ全集
バッハ : フルートのための作品全集
バッハ:フルートソナタ集(モダン・フルートによる)