新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
この本は、いわゆる業界本には止まらない。
著者が、如何にして、新宿駅内の小さな喫茶店を常連さんが鈴なりの魅力有る店鋪にして行ったのかが面白いだけでは無い。もちろん、商品へのこだわり、スタッフやお連れ合いとの奇跡的とも言える共犯関係など小説のようにたのしめる。が、著者が、ルミネなどの大手資本にぎりぎりで対抗しつつ作り出そうとしている「喫茶店文化」への共感が読み進むに連れて湧いて来るから不思議である。ああ、いつから我々は、ドトールとスタバ以外の選択肢のない貧しい状態に置かれ、かつそれに慣れて来てしまったのだろうか!!
個性ある個人店よ負けるな!!ベルクに続け!!