青きオーパーツどんべえくんのあっさりアイランド

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岬 (文春文庫 な 4-1)  あえて辛い点をつけます。
 生きていたらノーベル文学賞候補の筆頭に上がっていたことはまちがいない偉大な作家ですが、若いときの作品、とくに芥川賞をもらうまでのころの作品は、出来不出来がはげしく玉石混交というのが実情なのです。
 この作品集には4篇収められていますが、そのうち2作は失敗作だと思います。「黄金比の朝」は「19歳の地図」と同じテーマを描き、舞台や登場人物の性格まで似ていますが、作品としては月とすっぽん。後者では結末近く、いたずら電話をかけた相手の女が突然泣き出す、その無教養な言葉遣いが後光を放つほどに輝いているのに、前者では同じ無教養な女の言葉が、ただダラダラと書き連ねられて、何の効果も現れない、ただの無教養な女のセリフに終わっています。
 「火宅」はドメスティック・ヴァイオレンスが題材。これはどんな言語に訳されてもその意味が伝わるであろうギリシャ悲劇のような普遍性を持った傑作。
 「浄徳寺ツァー」は俗語使いが上滑りした作品でした。

 本作品集が玉石混交なのは、作家が若かったということもあるのですが、それよりも何よりも作者が俗語を多用するという冒険を行っているから。作家は自分の生活圏で使われている言葉を使って作品を書くわけですが、ただその言葉の親近感に甘えて書くと、イモ兄ちゃんの自己満ロックのような作品が出来上がってしまう。中上健次でさえその轍を踏んでいるのです。
 そのかわり、いい作品はまるで宝石のように輝く。本来ならばこの作品集のうち2作は捨てて、他の作品集のいい作品と組み合わせ、佳作だけで短編集を編むのが筋だと思うのですが、出版社の都合でそれができなかったのでしょう。

 ある作家に人気が出ると出版社が群がり、作品を強要し、結果内容の薄い作品が量産されてしまう。日本文学出版の構造的な問題がこの時期からすでに表れていたのだと思います。
 同人雑誌が文学を支えていられた時代ははるかに昔。商業出版でなければ小説というジャンルが維持できない以上、その品質を支えるのは読者の厳しい審美眼だけなのです。商業出版は作品の形さえできていれば、どんな代物でも売りつけようとします。中上健次でもダメなものはダメ。そういえる厳しい眼を持たないと、いつまでも出版社の提供する似非文学作品をありがたがることになります。

LOVE BRACE 当時中一だった俺には刺激が強かった(笑)でも歌が上手かったし、曲も良かった。ムーンライトは華原朋美の甘え上手な性格が出ている。もう恋人に依存しまくりのカップルにはいいかもね。今聴くと懐かしい。
いつも君を感じてる (メガストアコミックスシリーズ No. 145)  ★4の中。
 著者の処女短編集。
 赤面症な眼鏡図書委員と用もないのに通いつめる男子生徒の漫画チックな馴れ初め系『長野さんに???』。
 近所のお姉さんに突貫する青少年のお話『お姉さんにメラメロ』。
 兄妹のラブえっち『眠れない夜に…』。
 受験会場で手に入れた大切な想いがかなう瞬間『僕が彼女を好きな理由』。
 天然ドジなバイト娘の突貫初えっち『あなたにパンをお届けします』。
 幼馴染みな姉さんが教育実習で母校に帰ってきた男子生徒の募る想い系『せんせい』。
 乗り過ごした終電で久々に逢えた想いがストレートな感情となって爆発する男女生徒の始まりのひと晩『終着駅からはじめよう』。
 都会の生活に疲れた青年が郷里で幼馴染みの少女から元気を分けてもらうお話『げんきの素』。
 幼馴染みの男女生徒がコタツの勉強会で想いを遂げるお話『こたつ大好き』。

 03〜06年末までに発表された作品で構成。
 1年ぶりの最新作『ほっぺにバンソウコウ』は未収録なワケで、ちょっぴり残念。

 とにかく超スローペースな遅筆が難で、4年間の作画の移ろいは一目瞭然。
 気になる方なら2冊目を待った方が吉かもしれません。

 徹頭徹尾キモチ優先で描いてる心情描写派の作家様ですが、一体感のあるエロとのバランスが良いのも特徴。
 近作ではエロ描写力も確実にアップしてて既に水準を突破し、キャラデも今時萌え絵風に線が整理されてきてます。
 『眠れない夜に…』のオチと『あなたにパンをお届けします』の流れが漫画チックに振られすぎてるきらいはあるものの、初期作品から雰囲気あるエロ心を演出してるのがステキです。
 貧乳から巨乳まで。
 推定ローティーンから20代前半まで。
 心情描写+えっちの一体感のバランス型が好みな方へのお薦め。
 せっかくのウブっ娘を活かすために破瓜血の一筋くらいは描いて欲しかったというのは個人的願望。

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