affection (CCCD)
今彼女はセクシー(エロ?)路線で売り出しているが、やはりこの時代の方が良かったであろう。今の彼女の曲しか聴いたことの無い方は、まずこのアルバムを聞いて、倖田來未の原点を知って欲しいと思う。
声は今の貫禄ある声と違って、初々しい透明感のある歌声という感じがする。
曲をピックアップすると、シングルA面曲はもちろんどれもいいのだが、その他でいうと「Go together」と「walk」が個人的にはお気に入りだ。
全体的にとてもいいアルバムなのだが、1曲だけいただけない曲がある。「tii morning comes」だ。m-floのVERBALとコラボしていると聞いて、期待して聞いたのだが、歌詞の中身がエロい。まだ20歳にもなっていなかった彼女が歌っていたのかと思うと、少々ヒく。
ですが、このアルバム自体はとてもいい出来だ。倖田來未を良く知る意味でも聞いておいて損は無いだろう。特に今のセクシー路線の倖田來未しか知らないミーハーにはチェックして欲しい作品だ。
Wedding Kiss(初回生産限定盤)(DVD付)
alutoファンですが、もともとは、生ライブでの帆乃香さんのバイオリンに惹かれてファンになったので、単独アルバムということで期待してアルバム買いました。アルバム聞く前は、ヴァイオリンの曲のみと思ってましたが、ヴォーカルもやってたのにびっくりしました。alutoとは別なイメージに仕上がっていて、単独アルバムとしては成功だと思います。全体的に良い仕上がりとなっていて購入して満足してます。
上手く言えませんが、全体的に優しい感じなので、もう少し押しが欲しかったということと、これからの飛躍に期待して、あえて★★★★にしました。
まっくらやみのにらめっこ
なんなんでしょう。
これまでにあった気持ちよさが半減した感がどうしても否めない。
傑作と言いたくなるのはわからないでもないが、「うた」に強度と完成度が増した分、何かが失われてしまったような気がしてならないのだ。
今までハンバートは「癒し系フォークデュオ」なんて紹介されてきてたけれど、そんな陳腐な表現では捉えきれない、現在の日本の音楽界の拠り所というか、音楽の良心みたいなのが詰まった希有なデュオだったと思う。いや、今でもそう思ってる。
だけど、この新作ではそういったものが陰に潜んだ感じがする。これもハンバートのまた新たな一面、ということで捉えればいいのだが、正直ちと寂しい気もする。
その原因のひとつに、遊穂さんの歌声の変化があるのだが、今まで可憐なひなぎくだったのが、根をしっかり張り自信に溢れた強い花になったような感じなのだ。
言っておくが、それは決して悪いことではない。今回のテーマの理にかなった歌唱だと思う。
随分歯切れの悪いレビューになっているのは百も承知なのだが、どうもしっくりこないのだから仕方がない。
だけどこれだけは言っておかなければならない。
1曲目の「バビロン」は文句なく名曲。
良成くんはいい男だ。
コトノハ~「kemuri」という小さなダイニング発のコンピレーション・アルバム Vol.1~
4月24日TBSから2分の赤坂ケムリで、Asa Festoonのライブ初めて聞きました。本CD収録のツナミを、かぶりつきの席で楽しんだ。その日帰って、翌日もその翌日も、Asa Festoonの不思議な声と音楽のテンポが頭の中を流れていた。ツナミという曲とAsaの組み合わせがgood produce♪ あと、Asaがこの日演奏したスムージーと言う曲は、彼女があの有名なブエナビスタのメンバーとの出会いでカリブで作曲したそうで、サルサミュージックにどっぷりの私にピッタリ。コトノハCD、千葉でサーフィン終了後のかたづけをするとき、まずプレイしてみるつもりです♪。Waveman
おむすびの祈り「森のイスキア」こころの歳時記 (集英社文庫)
青森の「森のイスキア」を主宰する佐藤初女さんの半生記。
若くして胸を患った際、薬を飲んでも何も感じないのに、旬の鯛を母親に調理してもらって食べた時には、「細胞が動いて、体のすみずみまでエネルギーが伝わっていく」気がして、病は食べ物で克服できるはずだと考えついたという場面に、まず感動。
「自然のいのちを料理でつなぐ」という言葉からわかるように、さほどの宗教色もなくお説教臭くもなく、食の大切さが淡々と、時には情熱的に説かれている。その時使う米をよく見れば、おのずと水加減がわかって、おいしいご飯が炊けるはずという考え方、「食べ物の形は、その食べ物の心を写している」という言葉からは、食べ物を「モノ」と扱いがちな昨今、とても深いものが感じられた。
また、「苦しみは苦しみとして受けとめ」、嫌なことがあると「煮えくり返るほどの怒り」も感じる、と人間臭い面も見せてくれるのに、たとえ自分がどんなに辛くても「友のためにいのちを捨てる」ことを使命として生きているという点には、単純な優しさとか博愛を超えた、普遍的な人類愛を感じさせられ、いろいろ考えさせられることの多い本だった。