藤沢周平 ランキング!

藤沢周平 蜩ノ記

主人公の約束された死が「ダモクレスの剣」のように読者の頭上に重く圧し掛かる状況設定、多彩な登場人物とその縁(えにし)、謎解きとスリル、現代の会社組織等にも蔓延する人間関係や指揮命令関係上のストレスの描写などなど、大いに堪能しました。一日かけて一気読みでした。

「武士は名こそ惜しけれと申すが、名を捨ててかからねばならぬのが、ご奉公というものであろう」(68頁)。
「忠義とは、主君が家臣を信じればこそ尽くせるものだ。主君が疑心を持っておられれば、家臣は忠節を尽くしようがない。・・・ 疑いは、疑う心があって生じるものだ。弁明しても心を変えることはできぬ。心を変えることができるのは、心をもってだけだ」(125〜6頁)。
「わしは策をめぐらし、謀を用いて用人頭まで上った。しかし、それより上の役に就きたくば、武士として恥じぬ生き方をせねばならぬと気がついたのだ。たとえば戸田のようにな−」(306頁)

但し、十分に第一級の時代小説だとは思いつつも、主人公(戸田秋谷)の造型が完璧過ぎたような印象も・・・ もっと内面の葛藤というか独白部分があれば、より感情移入できたやに思われます。また、檀野庄三郎の主人公への感服も、余りに素直で早く起こり過ぎたのでは。更に、悪役(中根兵右衛門)もかなり浅薄な人間で、何でこんな奴のために死なんとならんのかね、と思ってしまいました。(★5つには、正直これらの点でやや躊躇いがありました。)

ストーリー的には、源吉と郁太郎の関係と別れが哀切。この二人の存在と絡みがあって物語が大きく膨らんだのだと思います。 蜩ノ記 関連情報

藤沢周平 武士の一分 豪華版 [DVD]

 まず、主役は木村拓哉だが彼は俳優ではない。だが主役を自然に演じていた事は評価できる。方言も全編を通して自然に話していたし、剣道をやっていただけあって殺陣もよかった。彼の演技に対する批判の原因である「キムタク語」も、時代劇なのでもちろんないのでその点では安心して見られる。盲目になってからも、明らかに演技をしているというわざとらしい演技ではなく、自然体でキムタクを主張する事なく落ち着いた演技をしている。だが、さすがは木村拓哉というか存在感はある。檀れいは初めてにしては頑張ったと思うし、笹野高史はさすが名脇役という演技、桃井かおりの存在感もさすがと共演者も素晴らしい。
 「華麗なる一族」も原作が好きなので全話見たが、見て感じたことは、彼のイメージに関係なく演技させようと製作陣が思えば、彼はそれに応えるだけの力量を持っているのではないかと感じた。それまでイメージ通りに演じさせ過ぎた結果、批判に繋がってしまったと思われる。
 そしてこの作品は、時代劇としては異例の興行成績を記録した。その事に関して、興行目的のために木村拓哉を起用したと主張する人もいるが、主役を演じられるだけの力量があると判断しての起用だと思う。俳優を本業としていない割には、この作品の主役を見事に演じて見せたと思う。これまでに確立された「キムタク」のイメージを引きずり、その彼が主役を演じている作品だからと偏見を持って見られていることが非常に残念である。 武士の一分 豪華版 [DVD] 関連情報

藤沢周平 必死剣鳥刺し [DVD]

藤沢周平の原作を映画化したものです。
藤沢周平といえばたそがれ清兵衛ですが、
この作品も同じサラリーマン的武士の話です。

作品としては良くできていますが、
豊川悦司が演じる兼見が藩主の悪政を改めるために側室を殺害し、
最後は武士(サラリーマン)の不条理のようなものを描くので
好き嫌いが分かれるかもしれません。特に水戸黄門などの
勧善懲悪がはっきりしたものが時代劇と思っている方は
最後はとてもビックリすると思います。

豊川、吉川からはじまる殺陣のシーンは大変見ごたえがあります。

おすすめです
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藤沢周平 山桜 [DVD]

最後の数分間では、爽やかに暖かく
日本人の心を映し出したような
みごとな山桜が咲く瞬間を感じることができます。

日本人にうまれてよかった。
と感じる映画でした。
  山桜 [DVD] 関連情報



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