Boys Don't Cry
1stアルバムに初期シングルなどを編集したアルバム。タイトル曲の「boys don't cry」は本当に何度聞いても泣いてしまう。ひたすらリズムを打ち込むリズム隊に、ロバート・スミスの甘い声が乗ったらもう止まらない。性急な曲ばかりが詰まったいいアルバムです。
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性同一性障害の主人公ブランドンがラナという女性と恋に落ちる一方で、
彼が肉体的に女性であることが明らかになってしまうことで悲劇的な運命と
なってしまいます。
主人公は性同一性障害という病気であって、同性愛者とはまた違う立場にあります。
(セクシャルマイノリティというカテゴリにおいては同じ立場ですが。)
同性愛者は差別・偏見を受けやすい一方で、性同一性障害においても
周囲の理解を得ることは容易ではありません。
ブランドンが訪れたのは特にそういう意味での差別が激しい地域で
彼の肉体が女性であることが明らかにされた後の展開では思わず
目を背けたくなるシーンの連続でした。
彼がラナと恋に落ちたことは悪いことだったのでしょうか?
彼は周囲を欺いていたことになるのでしょうか?
見終わった後には実にさまざまなことを考えさせられてしまいました。
実話がもとだけに決して面白半分で見てはいけないと思います。
そうでなければブランドンに対して申し訳ありません。
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この作品は、「実話」をもとに製作されたという事が、その悲惨さをさらに深くしている。もし、主人公が2名の男と出会っていなければ、こんな結末にならなかったかもしれない。また、銃を簡単に手に入れられるアメリカだからこそ、余りにも悲しい結末にしている。主人公が抱えていた状況は、日本でも差別されてしまうかもしれないが、「死」に至る事は無かった筈である。誰もが見ておくべき映画だと思う。
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この映画はアカデミー賞主演女優賞を獲ったこともあって、
とかく、主役のブランドン(もしくはティナ)を演じた
ヒラリー・スワンクに注目されがちだと思うんですけど、
でも、ブランドンの彼女ラナ役のクロエ・セヴィニーや
ブランドンが実は女であることを知って、最後殺してしまう友人2人、
ジョン役のピーター・サースガードとトム役のブレンダン・セクストン3世も
本当に素晴らしい演技を見せてくれるんです。
特に、信頼していたブランドンが実は性同一性障害を持つ女性だと知り、
それまで自分たちが信じていたものが崩れ落ちいって、
「裏切られた!」という思いが膨らみ、ブランドンに手をかけるジョンとトム。
ダークサイドに堕ちて、単なるワルが本当のワルになってしまう
彼らを演じたピーター・サースガードとブレンダン・セクストン3世は、
もしかするとヒラリー・スワンク以上にリスキーな役を演じたのかもしれません。
この映画は、同性愛者や性同一性障害を持つ人々と共に生きることとは?
ということについて考えたり話し合ったりするだけではなく、
非常にリスクの高い役柄に挑んでいった俳優たちを評価する作品でもあると思います。