野村の見立て わたしが見抜いた意外な長所・短所
この「野村の見立て」は、
他の野村本とはまったく違います。
ひと言で言うと、
野村監督による、
12球団戦力分析および有力選手のスカウティングレポート。
とにかく説得力抜群。
現役の監督に対しても遠慮することがないので、
ずばっと言いづらいことも語っています。
他の野球関係者で、
星野監督をこき下ろすことがでしょうか。
プロ野球選手のどの部分がプロで通用するのか、
また球団は選手をどのように育成すべきか。
本書を読むとすらっと頭に入ってきます。
徹頭徹尾「プロ目線」。
ジャンアンツの育成の壁、
日本ハムの選手編成の優秀さ、
広島野球の功罪等、
なるほどと感じることばかりです。
特にお勧めなのが、
現在の監督評。
星野、原、岡田、小川、秋山等、
現役監督を評価する目線は厳しい。
しかもその厳しさに基づいた評価は、
おそらくずばっと当たってます。
プロ野球関係者は耳の痛いことばかりだと思います。
ACT II (通常盤 初回プレス盤)
『glinder』以来2年ぶりのオリジナルアルバム。2003年は10周年記念の「TOK10」もヒットし、歌手としての実力がますますついたと思います。そんなTOKIOのニューアルバムには、「AMBITOIUS JAPAN!」、「ラブラブ マンハッタン」を始めとするシングル曲のほか、メンバー自身の自作曲も収録されています。「PARKING」や「必要と思われる箇所にピリオドを打て(制限時間4分10秒)」など収録されます。
ACT II (初回盤スペシャルジャケット)
今まで彼らのCDを買ったことはなくて、好感は持っていましたが特にファンと言うわけでもありませんでした。
このアルバムは、"AMBITIOUS JAPAN!"と「トランジスタGガール」の2曲とその製作陣が好きだったため最近たまたま購入しました。が、それが予想以上に気に入りました。TOKIOってけっこう色んな音楽が似合ってその色々がこの1枚に入っているし、ジャニーズ=女の子向けアイドルのイメージもありますが、アイドルのCDというよりちゃんとバンドっぽかったのが期待以上でした。
あと、カバーしている(私はオリジナルを知らないけれど)「男達のメロディー」という曲がとてもよくて、若いくせに昭和の音楽も好きな私はまた一つ名曲を知ることが出来ました。
演技者。 1stシリーズ Vol.2 (初回限定版) [DVD]
1stシリーズVol.1からVol.3まで一気に見た。ともさかが好きなので室温を最初に見たが、初っぱなからそのサスペンスホラーの巧妙なストーリーの深淵さに驚愕した(わざと大げさに書いています(笑))。演劇と映像の融合ということで霊感作家の家の居間だけを舞台にテンポよく繰り広げられる人間模様。一見無関係な登場人物の個性的でバラバラなかしましい会話が、あるきっかけで真相に向かって収束する緊張感。脚本が素晴らしい。そして戦慄の事実が明かされる。傑作というよりない。
他の話は室温以上の感動はなかったが楽しめる。室温が100点満点なら、黒いハンカチーフが70点、TEXASが80点といったところ。もちろん個人の好みは違うし、ひいきの役者さんもいるでしょうが、Vol.1からVol.3のどれが一番かと言えば文句なくこのVol.2をお勧めします。
ピンポンさん (Journal labo)
知人に薦められて読んだが、序章から文章にひきつけられ、一気に読んだ。政治をはじめ、すべてが不確かであいまいなものに流されていく今こそ、荻村伊智朗の揺るぎない情熱と覚悟をわれわれは知るべきではないか。タイトルからどことなく軽いストーリーを想像した読者は、そのスケール感と濃密な人間ドラマに驚愕するだろう。彼を支えた「おばさん」という小さな卓球場を営む女性の存在が、荻村の激烈な生涯に陽だまりのようなあたたかさを与えてくれる。彼女の存在をして、荻村という不世出の卓球人の幸福を強く感じることができる。それにしても荻村の激烈さと、おばさんの優しさをひとつの物語に落とし込んだ作者の筆力には拍手を送らざるをえない。ここ数年間に読んだノンフィクションとしては、間違いなくナンバー1。引用される荻村の言葉が、オシムの言葉より胸に響くのは私だけではないはずだ。