殺しの序曲―刑事コロンボ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
「傘」がコロンボにとっての大きなヒントとなっていた。「ロンドンの傘」と同じものがヒントとなったことが、少々不満。なにか別のものを使ってほしかった。
コロンボの台詞にも「ロンドンの傘」が今回の事件解決のヒントになったといっていた。
コロンボが何に着目するのかと言うのは、愛読者としては大きな楽しみの一つ。その意味で、ちょっと残念な作品となった。
しかし、細かい「仕掛け」を始めのシーンに全て明らかにされてしまったDVDよりは、楽しめる出来だった。
新・刑事コロンボ 死の引受人 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
犯人の職業が葬儀社の社長という、ありそうで旧作になかったナイスな犯人像である。
被害者の死体を自社の火葬場で焼いて灰にしてヘリコプターで空から撒いてしまう。
完全犯罪である。そもそも死体が存在しないので、
殺人事件にならない。飽くまでも失踪事件である。
殺人課のコロンボが登場する余地がない。
で、コロンボが絡んでくる理由がご都合主義である。
本来担当するべき刑事が休暇中で、その刑事に頼まれたから、
コロンボが所轄を乗り越えて捜査に乗り出すという苦しい理由付けをしている。
SBの謎の解き方も御都合主義である。
「最後の一服」とほとんど同じなパソコンを利用したアリバイ工作も出てくるし、
手抜き作の印象が強い作品。
葬式を挙げてない余分な死体を火葬にした為、
犯人は被害者を燃やした後に合法的な死体の
二人分を一つの棺桶に押し込んで燃やす必要に迫られるのだが、
ここを「溶ける糸」みたいに処理すれば傑作になったと思う。
一つの棺桶に押し込もうとしている所にコロンボが現れ
大急ぎで、余分な死体を隠す必要に迫られ
あっと驚く所に隠して、コロンボがスゴスゴと退散したと思ったら、
ラストの1秒でコロンボが気付くという話にすればインパクトの強い傑作になった
のに惜しい。
スネークマンショー(急いで口で吸え!)
YMOのモノラル録音から始まり豪華なゲスト陣と奇抜なアイデアの集大成!!ユーモアや様々センスのサウンドが流れる。今からいよいよ80年代が始まるという喜びが伝わってきそうな名盤中の名盤です!!
今もそうですが、お笑いのセンスがいい人はとても賢い人の証拠ですからまさに聞いてるといろんな所に隠されたアイデアが豊富で贅沢なエンターテーメントのアルバムです。大ヒット咲坂と桃内のごきげんいかがワンツースリーも収録です