もぐる。
心地良くメランコリックなメロディーは秀逸。
ミドルテンポでもきちんとロックを聴かせてくれるし、
たまに顔を出すひねくれた曲の展開も面白い。
これから彼らの音作りがどうなっていくのか楽しみです。
くるり好きの耳には引っかかるはず。
あの日からのマンガ (ビームコミックス)
原発の周りにたくさんの風車。羽の生えた未来の子どもたち。原発以来、小さい子どもを抱えていろんなことを考えて暮らしているので、ずしんと響きました。よい未来が、訪れますように。
新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」
糸井重里氏が運営している「ほぼ日刊イトイ新聞」のアーカイブや対談などで構成されています。
なぜだか糸井重里氏というだけでわくわくさせられます。人とは違った発想の持ち主という印象がある。そういう彼だからこの本に掲載されている対談も相手が板尾創路氏やしりあがり寿氏、矢沢永吉氏などひとくせふたくせありそうな人ばかりが集まってきます。そんな対談だから色々な発想が飛び交うのがとても刺激的です。
その中でも矢沢永吉氏が本音で語ってるなぁっていうのが印象的でした。あんなに強面なのに心は非常に優しくて繊細で面倒見が良い。仕事に対しての考え方も「とにかく上がりたい」という一心でやってきたという。それは自分は誰かに仕えるということが苦手ということがわかっているから「一生懸命頑張ってきた」と。
就職活動中の人たちにはぜひ読んでほしい。「面接の達人」とは反対の位置にある本ですが、面接に挑む心構えが分かると思います。また、自分を含めてもう現在働いている人も、これからの仕事人生で役に立つことも載っていると思います。
私自身この本を読んで心に残ったことは、神戸大学大学院教授の金井壽宏氏との対談で、
『人生のなかの「節目」だけはきちんと自分でデザインして、そのあいだあいだは、偶然に任せればいい。いきおいに乗って、十分な努力もして』
この言葉は、もうすぐ節目が来そうな自分のための言葉のように思えました。
本当は知らなかった 日本のこと
○日本は「美しい国」? それともスバラシイ国?
そんな問いかけに対する自らの答えを見つけるのに、
一つの手がかりとなる書とでもいえましょうか。
ジャ−ナリストとして研ぎ澄まされた感覚で、
過去の出来事や世界の動きと関連させながら、
日本の戦後、そして今を語ります。
○ジャ−ナリストに求められる三つの“観”<人間観><歴史観><比較文化観>
いずれも仕事や読書、映画、音楽、見聞や旅行といった具体的な実体験で形作られる
とのこと。これは<思わぬ出来事がつながっていることを見抜く力>でもあり、
私たちにも当てはまる貴重なキ−ワ−ドだと受け止めながら、読んだしだいです。
なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)
著者のことはずっと頭の堅い否定派だと思っていたが、前書きによれば懐疑派だそうだ(懐疑派は否定が目的ではなく、まず疑う。その結果否定することもある。否定派と懐疑派を厳密に区別するのは難しいが)。しかし雑誌の連載を元にしているためか、と学会の本のようにオカルトを信じている人たちのロジックのおかしさを弄って楽しむ(悪く言えば、コケにする)様な雰囲気があるのは否めない。その問題を気にしなければ大いに楽しめる本になっている。
扱う話題はUFOやスプーン曲げのような超古典から、古来の伝統である六曜、お墓、しめ縄など幅が広い。芸能人ならではの裏話やあまり海外の著作では知ることができない日本の伝統のうんちくが楽しめる。しりあがり寿氏のイラストも面白く、この手のデバンキング本は大量に出回っているが、エンターテイメントとしては比較的レベルの高い仕上がりだと思う。