バズ・ラーマン スペシャル・コレクション [DVD]
真っ赤なカーテン、金色に輝く装飾品。極彩色の世界で繰り広げられる意外にもオーソドックスなラブストーリーは、だれにでも素直に受け止めることができる物語だと思います。
今になって知る「ロミオ&ジュリエット」の舞台裏は、それですら映画のように美しく、この監督の頭の中を少しでも見ることができた喜びを感じました。
ムーラン・ルージュ [DVD]
劇場の幕が上がり、画面の奥にはゾラの小説の挿絵に出てくるような19世紀末パリの情景が現れる。まるで人っ子一人いないオープン・セットのようなパリの街をモンマルトルの劇場へカメラは滑らかに走り、ムーラン・ルージュの扉を開ける。
CG合成などさまざまなハイ・テクノロジーを駆使して作り上げたキッチュで豪華な映像の奔流で描かれるミュージカル映画なのだが、映像の絢爛さと反比例するようにストーリーはまるで『椿姫』そのままのような前時代的なメロドラマであって、しかも男性主人公である貧乏作家ユアン・マクレガーの回想として始まる物語は、ひたすらこじんまりとしており、ヒロインのニコール・キッドマンがムーラン・ルージュのショーの主役の設定になっているのだが、彼女の野菜を連想させる長い顔と演技すればするほどみっともなくなる貧相さで「豪華さ」という映画の狙いは空転し、ほんのささやかなメルヘンが語られているようにしか見えない。数多く登場するダンサーたちも、個別に踊っている分には、見事な技の冴えを見せるけれども、集団としてのダイナミズムは戦前のハリウッドの超大作レビュー映画に到底かなわない。
これがようするに「時代の変化」というものであり、オーストラリア出身の監督がそれに充分自覚的であることは、19世紀末のパリという設定でありながら、そこに流れる楽曲は20世紀の英米ポップスであるという捻った設定によって(ユアン・マクレガーがいきなりYour Songを歌い出すところはかなり衝撃的である)、ムーラン・ルージュを一個の小宇宙・別世界として成立させていることからも窺える。この映画は割と芸達者なキャストによって作られているけれども(ロートレックを初めとする主人公を誘い巻き込み励ます四人組など素晴らしい)、しかし本質的にはメルヘンの語り手である作家ユアン・マクレガーだけが輝いていればいい映画であって、実際前半の瑞々しい若者ぶり、中盤の恋に有頂天になる颯爽たる姿、後半の恋に狂って他人の都合も何もすべてうっちゃって暴れ回る情けない姿、どれをとっても繊細で感動的な演じぶりであり「恋する男かくあるべし」と思わせられる。
映画そのものの出来は二流と断じたくなるものの、ユアン・マクレガーを観るためにだけでも劇場に足を運ぶ/DVDを借りてくる価値はあるだろう。あの貧相な二コール・キッドマン演じる「スター(とは名ばかりで実は女優に憧れる娼婦まがいの貧乏な踊り子)」の死にすら、ユアン・マクレガーの為に涙を誘われてしまうのだ。
ガールズパリ 梨花 しずちゃん しょこたん とっておきのパリ!!
慌ただしい感じが、
写真を通じてとてもよく伝わってきます。
TVに写らないところでも、
3人がホントに楽しそう、
かつ仲良さそうにしていて、
思わずこちらも笑ってしまいます。
パリということで、
街の景色もずいぶん都会、
かつヨーロッパの歴史的な部分も切り取っていて、
楽しめます。