エクゾスカル零 1 (チャンピオンREDコミックス)
山口貴由氏の新連載作品、「エグゾスカル零」最新刊です。
キャラクター設定というか、世界観はかつて同氏が連載していた「覚悟のススメ」という作品の遠い未来の続編もしくはパラレル的な世界のように見受けられる作品です。主人公も同姓同名の葉隠覚悟という人物で、どちらも強化外骨格の戦闘服を身につけ零式戦闘術という格闘術を身につけ、人類を護るという使命を帯びています。
今回の世界では、彼は荒廃した未来都市の地下で目覚めます。目が覚めてみると、巨大な獣が目の前に現れ、そのあとでは特殊武装した兵隊に戦いを挑まれます。地下でいくつかの死体を見たあと、地上に出てみた彼は、そこでもう一人の零と出会います。彼がいうには、他にも零はあり、少なくとも彼は覚悟と戦うことを選択したと告げます。
出会わないはずの零同士の戦いが始まったこの世界、ミュータント化して人を襲う人間もいれば、都市が滅んで世界がどうなったかも分からないままという謎が謎を呼ぶ展開の中での闘いの物語になりそうです。熱い展開を期待します。
前作を知らなくても構わない話になるとは思いますが、ムードもさらにハードになった本作はかなり熱い期待が持てるので是非前作もあわせて読むことをお勧めします。
覚悟のススメ 3 (チャンピオンREDコミックス)
いよいよはじまるか?散対覚悟!次巻に期待!といったところで、
相変わらず熱い漢同士の闘いを見せつけている『覚悟』ですが。
今回、付録はカラーイラストのみ。ちょっと不安になってきました・・・。
チャンピオンコミックスでは、全11巻でしたよね。各190Pと仮定すると11冊で2000ページ。
今回のチャンピオンレッドコミックス『完全保存版』では、各巻約410ページ。単純計算でいくと2050p。本編以外に、読みきりが三話あるのですが・・・ちゃんと載るのでしょうか・・・?
不安です。『完全版』ですからね・・・
シグルイ 14 (チャンピオンREDコミックス)
剣の道を極めるため、過酷な運命を生き抜く藤木や、伊良子。
彼らも忠長の前では、玩具に過ぎない。
立身出世を望み、周囲の者を踏み台に生きてきた伊良子も、
忠長の掌のうえで弄ばれているに過ぎない。
そんな強大な権力を誇る大納言忠長であっても、時勢を失って、
自らの領地に生きるもの達に真剣御前試合に鬱屈した気持ちを
晴らすしかない。
戦国時代が過ぎ、太平天国の世において、剣術で武力で身を
立てようとすることが時代遅れ。
独眼竜政宗が帯刀していたのは、なんと木剣であったところに、
時代の移り変わりが反映しているのであろう。
そんな時代に取り残された武士達が自分の存在意義を賭け、
駿河城御前試合に臨む気持ち。
希望に燃えているものなど、誰一人としていなかったはず。
ただ自分の剣術を存分に発揮し、死を迎えることに異議の無い
生きた屍達の戦いが、これから始まるのである。
腕~駿河城御前試合~ 1 (SPコミックス)
偶然、読んだ掲載紙に「シグルイ」読者であれば
「ガマ剣法だ!」と一目で分かる見事な屈木頑之助を発見。
しかも、槍術師範の笹原修三朗(〜こちらもシグルイではなかなか
出番が多かった)と御前試合にて対戦する展開に驚かされる。
さらに、両者の対戦前には第一試合の藤木・伊良子戦の敗者の亡骸が
運び出されていくシーンが!
原作だとこの後どうなるの?と思いつつも、未だに小説を買って
いなかった私にとって、ベテラン作家の手による実に劇画らしい
劇画の御前試合の続きに出会えた事は、非常に幸運だったと言えます。
内容の大部分を占めるのは、剣士が真剣試合に至るまでの経緯
であり、面妖で血腥い事件の果て、ひと味もふた味も違った剣術を
用いる両雄が相対するクライマックスへと向かう・・・という構成
により、ストーリー性も抜群。 二百頁超の厚さも良かったです。
シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス)
何事も
皆偽りの
世の中に
死ぬるばかりぞ
誠なりける
まさに「死狂い」の名に恥じない、これ以上望めない堂々とした終わり方だ。
すばらしい ありがとうございました。