ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200 (文春文庫)
2000年12月刊行の単行本『2001年映画の旅』を、2003年12月に文庫化した本。
小林信彦が選んだ、洋画と邦画、ベスト100ずつです。
筆者が昭和7(1932)年生まれの所為か、あるいは最近はいい映画がないのか、選ばれている映画は、古いのが多い。
私は最近、映画を観るようになったので、まだそれほどの本数を観た訳ではないが、ベスト200に選ばれている映画は、ほとんど知らない映画ばかり。
だから、紹介のコメントを読んでいても、なんだかピンと来なくて、おもしろくなかった。
後半も、知らない映画の話題ばかりで、なんだかよくわからない。
後半の後半になって、小林旭、エルヴィス・プレスリー、クリント・イーストウッドについての話題になって、興味深く読むことができた。
でも、ベスト200に選ばれている映画は、機会があったら観てみたいとは思う。
1970年代以前の映画に興味のある方に、オススメの本です。
おかしな男 渥美清 (新潮文庫)
本来、評伝は対象の人物にかなり深い関係があるか、思い入れが
あって書けるものであるが、著者のスタイルはそのどちらでもない。
何度かの邂逅の記憶、関係者のコメント、当時の情報から渥美清の
人物に迫る。そこから見えてくるのは役者渥美清(本名:田所康雄)
であり車寅次郎はその仮象である。本書を読んだ後で、渥美清主演の
「男はつらいよ」以前の映画作品を見て欲しい。そこに見られるのは
いずれ車寅次郎に結晶する人物かも知れぬが、車寅次郎よりも危険な
類の男であることがわかる。これが「男はつらいよ」以前の渥美清と
いう役者にマッチすることを監督たちは見抜いていたのだろう。
しかし、著者の渥美清とのつかずはなれずという間合いがこの場合は
成功している。確かに渥美清と寅次郎は別のものであったかもしれな
いが、結局、渥美清こそが車寅次郎の仮象になっていったとも言える。
渥美清=寅さんの既成品のイメージは一瞬消えてしまうかもしれな
いが、そこからまた読者にとって独自の新鮮なイメージが立ち上がっ
てくるはずである。
神様ドォルズ 第2巻 [Blu-ray]
胸熱くなる展開の連続で自分自身叫んでしまいました。
今期の中で一番気になったアニメでした。
最終回の「行くぞ。」というあのセリフビリッと来ました。二期のためにBD買います〜
日本の喜劇人 (新潮文庫)
ミステリ作家・評論家、中間小説作家と色々な顔を持つ著者のもう一つの顔、喜劇(役者)評論家の顔を表に出して「日本の喜劇人」を評論したもの。姉妹編に「世界の喜劇人」がある。著者は自身のユーモア味の濃い小説からも分かる通り「おかしい」ものへ貪欲なのだ。
ロッパから始まり、エノケン、渥美清、コント55号等が取り上げられ、まさに戦後の「日本の喜劇人」に関する教科書のようである。例えば、クレージー・キャッツのように個人的な親交のあった喜劇人もいた筈(著者は当時TVで台本等を書いていたのではないか)だが、著者の筆致はあくまで冷徹である。TVや映画で観る姿と裏に隠された姿とを冷静に分析している。
特に印象に残ったのは、「トニー谷」の項で、愛児誘拐事件の事は本書で初めて知った。八方破れに見える彼の芸の裏にある翳が見事に描き出されている。また、「コント55号」の項で、萩本欽一に辛口の批評をしていたのを、(後から加えた)最終章で再評価しているのも興味深い。
解説は色川武大氏(私は阿佐田哲也と呼びたいが)で、これも興味深い。日本喜劇評論史に残る名著であり、それでいて誰にでも楽しめる、お勧めの一作。
「会長はメイド様!」キャラクターコンセプトCD―Another Side―
碓氷の歌声…もぅ胸がいっぱい☆
3バカの歌は想像以上によかったです♪ 歌詞がおもしろくて笑っちゃいました(笑)
ミニドラマは3バカワールド全開! 買ってよかったです