髑髏の結社・SSの歴史〈下〉 (講談社学術文庫)
下巻は、「東方民族政策」として語られる集団強制移住政策の内訳から始まり、その発展としての「最終的解決」、つまりユダヤ人の大量殺戮の様子、SSの権力の膨張から収縮、やがて敗戦へ至る経緯が、ハインリヒ・ヒムラーの存在を軸にしながら示されていく。国内の騒擾の数々で良心をかなぐり捨てた人々が他の民族に対して以前以上の蛮行を犯していく様子、その過程で逆に良心に再び目覚める人々、相も変わらず他を出し抜いて権力の階段を上ろうとする人々、人格が壊れていく人々、上巻に勝るすさまじさで群像劇は続く。最終的にヒムラーが連合国側につかまって自害する場面で幕が下りるが、栄華を極めていくまでの行程に比べてその没落はあまりにもあっけないのが印象に残る。
読み終わってから振り返ると、最初にあったのは自分たちの日常の圏内にも普通に存在する程度の偏狭さや卑劣さだったのが、ヒトラーというアイコンが各人のそんな振る舞いを無責任にして済ませてしまうメカニズムを働かせて、その動きが全体主義運動を駆動させ、ドイツ全体を巻き込んでいく流れが強く印象に残った。その始まりのうちに摩擦を起こし、無責任さを許さずに責任を取らせることが出来れば起こらずにすんだことかもしれないようにみえるが、起こったことが歴史なのは間違いない。
社会科学の各分野で汲み取ることの出来る教訓が多い反面教師として、役に立つ著作だと思う。
HELLSING I-V Blu-ray BOX〈期間限定生産〉[Blu-ray]
リテイクってHDに合わせて絵造り(再変換)してるのかと思いきや、描き直してるのかぁ。
DVD売り払ってBDに移行って訳にいかんですなこれは。
DVD版持ったままBDを買っていくパターンでないと、見た目わかるような書き直し部分があるなら差分として持っていないとねぇ。
アウシュヴィッツでおきたこと
表紙の一枚の写真、これが残ってる奇跡。そして、なぜ奇跡と呼ぶにふさわしいか。アウシュビッツの貴重な体験記は、その生い立ちと、家族愛でさらに深いものになる。早く読むことで、そして、生き残るのを見届けたい一心で、心苦しい、息苦しいトンネルから脱出した私。非情なまでに悪魔になれる人間の冷酷さ、そして人間のはかなさ、強さ、温かさ、いろんなものを感じる一冊。
武装SS全史 (1) (欧州戦史シリーズ (Vol.17))
謎の軍隊、又は第4の軍隊武装SSの誕生の経緯を知る上でのよい資料となります。
マニアだけでなく、近代ドイツ史を勉強する方にも1読していただきたいと思います。お薦めです
1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.47 WWII ドイツ戦車兵 野戦整備セット 32547
1/48ですので、顔の塗装などもあまりきにせず気楽に塗装できます。
ただ作業服は念入りに塗装することをお勧めします。
僕はタミヤカラーアクリルで塗装しました。