ジャガーノート [DVD]
お気に入りの映画が続々とDVD化され,感涙にむせいでいる今日この頃。いよいよ真打登場といった感じですね。待ってました,リチャード・ハリス様。イヨー!この作品は,「ダーティ・ハリー」のクリント・イーストウッドを山田康男が吹き替えて好評を博したのと同様,テレビ公開時の吹き替えが最高だった一作です。英国海軍の爆弾処理班ともいうべき特殊部隊の活躍を描いた作品ですが,リチャード・ハリス演じるファロン大佐のキャラクターが素晴らしい。最初のうちはパイプをくわえながら,皮肉めいた台詞を口走り,着々とセオリー通りに爆弾処理に挑んでいく,少々キザな英国紳士ぶりが鼻につきますが,優秀な部下を失い,極限状況に追い込まれるにつれ,いつしかパイプはフィルター付シガレットに取って代わり,震える腕を他方の手で押さえつけながら,孤立無援の状態で,「頑張れ」と自分を大声で励まして作業に殉じようとする姿は,見るものの心を揺さぶります。最後には犯人に直接語りかけ,「俺は怖い」と臆病な本性までもさらけ出しながら,秒単位の攻防の中でギリギリの駆け引きを挑んでいきます。ベテランの老獪さと子どものような無邪気さを持ち合わせた複雑なキャラクターを見事に演じきったリチャード・ハリスに,ただただ脱帽です。親父の本棚に昔,この小説のペーパーバックがあったような気がしたのですが,オリジナル脚本のようなので,気のせいだったかも(ノヴェライズか?)。リチャード・ハリスはその後,アリステア・マクリーン原作の「黄金のランデヴー」という海洋アクションにも挑んでいますが,とてもこの作品の比ではありません。公開当時はまだ小学生で,この作品の本質を読み取れず,街頭のポスターの記憶だけが鮮明に残っています。
ジャガーノート [DVD]
この映画テンポが非常に悪い!でもそこがいい。
爆弾の解体シーンでの緊張感は異常すぎる。あまりにテンポがゆったりしているので
じわじわ脇に汗をかくような緊迫感が続く。最近の無駄にテンポだけ速い映画ばっか
観慣れていると却って新鮮でいい。
常に悪天候な海原を行く船の描写もCGには出せない迫力があって良かった。
そしてエンドシーンでの船の画は綺麗すぎる・・・最高。
あと、若き日のアンソニー・ホプキンス・・・カッコイイなー。
ジャガーノート・オヴ・ジャスティス
何の変哲もない、と言ってしまえばその通り。ANVILに音楽的個性はありません。なぜなら、ANVILこそが現在のパワーメタル・バンドの「源流」なのだから。しかも世の中のサウンドプロダクションが進化を続けるとなると、金のないロートルバンドは時流に取り残され、いつしか「オリジナル」であることばかりか、その存在さえも忘れ去られてしまいます。
さてそこでこのアルバムです。
サウンドプロダクションが良い。プロデュースが良い。楽曲も良い。めちゃくちゃ良い。超一流に引けをとらない。それもそのはず。プロデューサーはBOB MARLETTE。
しばらくマイナーの苦い水を飲み続けていたANVILも、映画のヒットで大物プロデュサーを起用できたのか。果たしてその効果は絶大です。変わることのないバンドの信念と底力を、見事にBOBが引き出しています。前作もクリス・タンガリーデス(「かつての」大物?)を起用していましたが、今作のプロデューサー効果はその比ではありません。
ブラスの導入など、実験的チャレンジも。
快作!!
ベストプライス Juggernaut ~戦慄の扉
MYST系和製ホラー謎解きゲームということで、値段が嘘みたいに安くなっていたのでやってみました。
確かに、館の部屋の謎を解くまでの行程は、
カーソルクリックで進行するスタイルや、MYSTほどではないにしても適度に難易度のある謎解きで、
初代MYSTに若干似ているような印象を受けました。
10年以上も前の古いゲームになるので、ポリゴングラフィックが粗く女性の顔が可愛くないです。
またカーソルの出現速度がかなり遅く、進行手順も非常に面倒で、中盤までは眠気との戦いでした(笑)
しかし、中盤以降は雰囲気が一変し、
人間の心に潜む邪悪な意識(=悪魔)をテーマにした8話のオムニバスゲームが始まります。
これらは1話が大体一時間前後で終了するサウンドノベルゲームという感じで、
近未来の電脳空間を舞台にした軽めの話から、怨念や人体実験を取り扱った陰惨な内容まで様々あり、
怪奇幻想奇譚短編集を読んでいるような気分になりました。
ポオやラブクラフトなどが好きな人なら結構ハマる内容だと思います。
ただ、描写が結構直接的で強烈なので、人を選ぶ内容だと感じました。
(人体実験などの話は個人的には敬遠したいものでした)
今だと「15歳以上限定」とか「グロテスクな表現注意」シールが貼られていてもおかしくないです(笑)
実際、サイレントヒル等は主に画像がグロいのですが、こちらは画像というより物語的にかなりグロでした。