マッド・シティ [DVD]
コスタ・ガブラス監督の作品を『Z』→『戒厳令』→『ミッシング』→『ミュージック・ボックス』→本作『マッド・シティ』と長年鑑賞してきましたが、時代が下るにつれ通俗化しているように感じました。でもこれだけさまざま分野の社会派テーマに取り組みつづけてきた姿勢には拍手を送りたくなりました。
本作は始まって30分ぐらいして、犯人が人質をとった博物館にマスメディアが詰め掛けるシーンで「はて、こんな展開どっかでみたぞ」って気がしました。そうですアル・パチーノ主演の『狼たちの午後』と似たような展開になります。ただ後半の意外さではあちらの方に軍配があがるでしょう。こちらはまあ予想通りの結末でした。
ただ頭の弱そうな元警備員の犯人役をジョン・トラボルタが意外と!味を出していて、みのもんたor田原総一朗みたいな癖の強いテレビキャスターをダスティン・ホフマンが好演してました。
ミッシング [DVD]
この事件に無知な状態で見たら、全く面白くなかった。事件について調べて概容を頭に入れて見たら、とても面白かった。
日本語字幕ではだいぶ台詞が省略されてるので、吹替えが大いに役立つ。そういう意味でDVD向きの作品です。英語字幕などでニュアンスを再確認とか、分かりにくいところを何度も見るとか、色々できるしね。
主演のレモン&スペイセクは素晴らしいし、他の俳優達もいいのだが、やっぱり映像的に感じさせる物があまり無いので、事件に興味ない人に訴えるものがあるかというと、疑問ですね。
クーデター前の平和な状態と後の状態、保守的な父とリベラルな息子夫婦などの対比が映像的に示されれば良かったのですが、それは無かった。やっぱり言語による情報にかなり依存しないと面白くないので、「映画的」なんて言いそうなシネフィルにはウケが悪いでしょう。
(平和の象徴らしき)白馬を軍が発砲しながら追い回す幻想的なシーンも単体では美しいけど、作品全体の中で見ると、「こんなことやる暇があるなら、もっと本題を映像的に分かりやすく表現してくれよ」と思ってしまった。
DVD時代が来て、はじめて大きな価値をもつ作品という気もする。値段も安価なので購入する意義は大いにある。ネットでもこの事件について調べられるしね。
ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]
バリバリ左翼系の映画監督コスタ・ガブラス(『Z』『ミッシング』)を父にもつジュリー・ガブラスの初長編監督作品。スペインのフランコ政権、チリのアジェンデ政権成立を時代背景に、「キョーサン主義」運動に傾倒していく父親と、「チューゼツ」容認を訴える雑誌記者の母親の姿を、娘アンナ(ニナ・ケルヴェル)の目を通じて描いている。ジュリー・ガブラス本人に言わせると、父親コスタの影響はまったくないとのことらしいが、両親が運動に深く関わっていくにつれて豊かだった生活が貧しくなっていく様子は結構リアルだ。
キョーサン主義にしろテイコク主義にしろイデオロギー擁護の立場をとっている映画は、わざとらしくてどうも好きになれないのだが、あくまでも子供(アンナ)の目というフィルターを通しているので、運動そのものに対するこの映画の立場はきわめて中立的で、そのサジ加減には好感がもてる。フィデル(カストロ)よろしく髭をたくわえた運動家たちが大勢我家に集まって“ダンケツ”を説いたり、大きなお腹をかかえた妊婦が“チューゼツ”相談に訪れたたりしても、アンナにとっては訳のわからない漠然とした出来事に過ぎない。
イデオロギーに対して子供のイノセンスをぶつける演出は、(思想性こそマ逆だが)あの『蝶の舌』と似ているのかもしれない。フランス名物のデモ運動に参加したアンナが発煙弾の煙の向こうにボンヤリと眺めた警官隊の影。そして、主義主張や人種に関係なく無邪気に遊び回る子供たちの輪に自然と加わるアンナの楽しそうな姿。左翼映画監督の娘として育ったジュリー・ガブラスが、父親の天敵をどう感じ、そして“ジユウ”という言葉の意味をどう考えているのかが伝わってくるいいシーンだ。
FINAL FANTASY XII PLAY ARTS ガブラス (ノンスケールPVC塗装済みアクションフィギュア)
いいわぁコレ。
鎧や兜、模様がついてるがただ色が塗られてるだけじゃなくてちゃんと立体的になってるし
色合いも絶妙で渋く、そして雰囲気がよく出ている。
特に兜(顔)の部分は複雑な形状になってて何枚もの素材が重なってて出来てる。
覗き込んだ時は感動した。ここまでやるんかいと。
実はプレイアーツなる物は初めて買ったんだけどすごく満足。
いわゆるアクションフィギュアってどうしても関節部が気になるから嫌いだったんだけど
この全身鎧のカブラスならあまり気にならないし他のキャラも買ってみようかと思いました。
兜の下方向にのびる角と肩のガードが当たって動かしにくいが
なんとかずらせた。二つの武器はひとつに繋げられる。スバラシイ…。