ちはやふる(12) (Be・Loveコミックス)
鍛え抜いてきた実力と実力がぶつかりあう全国大会。
どの試合も見応えがたっぷりです。
大会序盤というせいもあってか、息詰まるような緊張感というだけではなく、個性的な対戦相手たちとの細かいやりとりや、じっくりと描きこまれた描写がみごとです。この雰囲気、野球漫画なら甲子園の初戦というところ。で、クイーンになる才能を育てていくには支えていく人間も必要というくだり、かのテニスの名作コミックへのオマージュとなっているようにも思いました。
余談ですが、12巻の表紙カバーも「美しい」と見惚れる出来栄え。しかもこのイラストを邪魔せず、うまくひきたてるようにと帯の幅も短く、文字もすっきりと仕上げてあります。読み手だけではなく、本の送り手=作り手からも大切にされ、愛されている作品なのだな、ということがよく伝わってきます。次巻が楽しみ。
ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)
冷めた言い方をすれば、この『ちはやふる』は『ヒカルの碁』の百人一首版。
『ヒカルの碁』も囲碁の普及に一役買ったわけですが、こちらの『ちはやふる』もかるたの普及につながるくらいすばらしい作品です。
ただ、『ヒカルの碁』の場合は少年ジャンプに連載されていたため誰かに勧められなくても小学生の間で話題になりやすかったですが、『ちはやふる』はそうではないので親が子に勧められるといいと思います。
恋愛的な要素も含まれていますが、こういう青春っぽい不器用な恋愛なら子供の目に触れさせてもいいと思います。
なにより最近は、四字熟語かるたのように教育的なかるたも売られているように(もちろんアマゾンでも)、かるたは記憶力や集中力を鍛えるには最適な遊びです。
主人公・千早の仲間(?)である太一の学業が学年ナンバー1で机くんがナンバー2ですし。
頭がいい子がかるたに向いているのか、かるたをすると頭が良くなるのかはさておき、これを機会にかるた遊びをするのもいいと思います。
ちはやふる(13) (Be・Loveコミックス)
今回は、話の伏線っぽい事も結構多かったですよね。
机君の情報処理能力が・・・ある意味高校生じゃないよね?
とか思っていました。
そして、周囲に気遣いを出来るやさしさも持っています。
十代男子では到達出来ない所にいるよなーと・・・花野さんに対する
気遣いは・・・なかなか出来ないよね男の子はさー(苦笑)
チームとして瑞沢高校が機能しはじめてきていますよねー
あと正体不明の女の子もいたし・・・
先の展開が気になりますよね〜
ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)
久々に漫画を読んで涙が止まりませんでした…胸が熱くなりました…こんな漫画は久しぶりです…
一巻から続いた小学校最後の団体戦。団体戦後の三人にジーン…卒業式終わって三人で交わす会話にジンワリ…
歌留多が好きなのに高校ではかるた部の人数が集まらない…それでも白波会で頑張り大会に出て頑張る千早。太一、新とも再会するも…
特に新との別れのシーンに泣いてしまいました…ストレートな台詞が胸に来ます…
そして大会での原田先生の台詞も熱いです…千早が好きになるはずです!(笑)
個人的には歌留多の解説等が少しでも入ってると…と思ってしまう所が歌留多に興味を持たせてしまうこの作品の凄い所…
少年漫画のようにストーリーが面白くスイスイ次が気になって読んでしまいます!「少女漫画」とたかをくくっていていた私が本当に馬鹿でした!すみません!男女年齢問わず本当に面白い漫画なので読んで胸を焦がしてほしいです…!!
ちはやふる(11) (BE LOVE KC)
激熱かるた漫画、早くも11巻目に突入。
それなのに勢いは全く衰えず、ぐんぐん面白くなるからすごいです。
かるたの試合ももう何度も描かれているはずなのに、
未だに新しい面白さがあるから読むのをやめられません。
今回は全国大会東京都予選の決着がいよいよ着きます。
千早と甘糟をはじめとして、勝負をする者それぞれの想いが
交錯し、感動で何度も何度も泣きそうになりました。
須藤さんとか花野さんとか机くんとか、みんな各々のやり方で強くなろうと
必死になっているのが良いです。
千早にとって「一番楽しかった」試合の様子を、ぜひ読んでみてほしいです。
そしていよいよ全国大会開幕。
次の巻が待ち遠しいです!