カメレオン [DVD]
インシテミルやデスノートなど、藤原さんが出演する映画はほとんど見た後でこれを見ましたが、その中では一番好きな作品です。
確かに、ほかの方が書いているように水川さんがどうして生きているのか?などの疑問点はありましたが、打たれた後の表情や、アクションの部分などほれぼれする場面は多くつまらないところなど一か所もありませんでした。
わたしは、『カメレオン』大好きですよ
少年メリケンサック デラックス・エディション [DVD]
ロックが嫌いな奴は観るな、の一言に尽きる作品。
逆にロックが好きなら何が何でも観るべし。
もしロック好きなのに、この作品が好きになれなきゃ
「くたっばちまえ、ブタ野郎!」っていう位の、いわば試金石。
クレイジー・ムービーズ VOL.2
クレイジーキャッツ結成50周年を迎えるにあたり、国家的とも歴史的とも言える大業を
やってのけたサントラ大全第二弾! 前作「クレイジームービーズ VOL.1」に引き続き、
こちらもまたかなり充実した内容となっている。 今回はクレイジー結成10周年記念映画
として有名な超特大傑作『大冒険』から植木・加トちゃコンビの『日本一のショック男』
までを完全網羅した、計96曲入りの超重量版だ!
ホント、それにしてもなんという名調子であろうか!植木等のこの天才的な歌声。一躍
有名になったヒット曲の数々もいいが、やっぱり民謡や端唄・小唄の俗謡でこそ「植木節」
の真骨頂は発揮される。「犬山音頭」に「ちゃっきり節~小諸馬小唄」でのあの美声とC調
ぶり!それに加えての「たそがれ忠治-義理と人情」での名台詞「♪手めぇがよけりゃ~
それでいい 人の事より俺のこ~と」。このような最大人生訓!植木等の名調子で語られる
からこそ意義があるのである。 この他にも歴史に埋もれた「植木等名調子・名言集」は
死ぬほど収録されているので、ご自身の耳で!体で!思う存分体感して頂きたい。
とにかく聴く際は、正座!では無く、しっかりとスピーカーの前に立ちはだかり体全体で
聴くべし! 特に人見明先生との共演「シビレ節」に「おてもやん」などは、普段着から
半被姿にへと着替え、踊りながら聴く事。そうする事によって、植木等先生と同じ土俵に
立ち、一曲一曲と「体感」出来るのだ! さあてと、着替えて「シビレ」始めるとするか!
♪俺も植木にしびれってる~ぅ
少年メリケンサック [Blu-ray]
ストーリーは、メジャーレーベルのカンナは新人発掘できず
契約が切れようとしていたが、ある日ネットでイケメンパンク
の動画を見て「新人発掘!」と勇んで契約交渉に行くも、実は
動画が25年目の解散映像だった、というもの。
クドカンこと宮藤官九郎が脚本を手掛けていて、冒頭から勢い
良く映画が始まります。このクドカンの疾走感、良いですわ!
随所で小ネタをはさみ、笑いを取って、場面転換。これらは
同じく脚本の「舞妓Haaaan!!!」などでも味わえましたね。
ご都合主義と侮るなかれ、です。
また、カンナを演じるのは宮崎あおい。冒頭、新人発掘後すぐ
契約交渉の指示を受けて「今からですかぁ?」とダダをこねる
仕草や、ベッドの上で彼氏と戯れる姿にやられました。その他、
見事なコメディエンヌを演じてます。喜怒哀楽では、喜ぶ演技
が最も良かったですね。コロコロ変える髪型も良い。
彼女の脇をユースケ・サンタマリアや佐藤浩市・木村祐一らが
抑えていて、この点でも安心感のある映画でした。
なお、例によってDVD豪華版のほうが特典が良いです。
映像にこだわる映画では無いので、Blu-rayでなくても良いかも。
少年メリケンサック デラックス・エディション [DVD]
ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD]
「うつは心の風邪」という台詞が出てきますが、確かに周りを見渡しても、風邪と同じ位うつの人がいる。今、都会で暮らしている社会人で、職場や私生活に全くうつの知人・友人がいないという人はまずいないのではないだろうか。
本作の主人公夫婦は好対照だ。子供はまだおらず、物言わぬイグアナをペットに、妻ハルさんの趣味であるちょっと古いガラス瓶や、細々した“面白そうな物”に囲まれて暮らしている。ハルさんは良い意味でちょっとアバウト。凝り性で、感情を隠さず、直感的な生き方をする女性だ。対して、夫の“ツレ”こと幹夫は、ハルさんが爆睡している早朝から、毎日会社に持ってゆく弁当を調理し、毎日種類を変える付け合わせのチーズを、曜日ごとに小分けしているほどキッチリした性格。仕事は外資系ソフトウェア企業の実質的なクレーム担当で、おまけに職場は相次ぐリストラで一人一人の仕事量が激増している状況である。まさに、うつになるべくしてなった、人と環境と言えるかも。
うつ病となったツレは、働く事が出来なくなり、亀の様に布団に篭って泣き暮らし、遂には自殺願望に取り憑かれるほどに追い詰めれれてしまう...。
そんな時に彼を救うのは、愛妻ハルさんの存在だ。ツレの心を思いやりながらも、ポジティブな未来を信じるハルさんは、心が暗いトンネルに迷い込んでしまったツレにとって、出口へと導いてくれる灯りの様な存在だったのかもしれない。
うつ病というシリアスな題材を、壮絶な闘病記にはせず、ある夫婦が困難を乗り越えていく絆の物語にしたのは、人間の善の側面を見つめてきた佐々部清監督らしい演出だ。もちろん、大河ドラマ「篤姫」でも夫婦役を演じた主演の二人の相性の良さもあり、ハートウォーミングな物語になっています。
上映時間の殆ど、二人が殆ど出突っ張りの状況が続くが、佐々部清監督は病からの回復に必要な長い時間を季節感たっぷりに描き、一本調子に陥る事を防いでいます。ハルさんのマンガが飛び出したり、ビジュアルの遊び心も良い。また、二人の暮らす昭和を感じさせるレトロな平屋は、手作りのイグアナ小屋や可愛い小物が並び、良い意味で生活感が溢れていました。