懐かしのこども番組グラフィティー ~教室のヒーローたち~ [DVD]
NHK教育テレビで放送された、懐かしの番組を収録したDVDです。
この手の番組の「懐かしい」は、自分が見ていた年代によって違ってくると思いますが、
本DVDは主に1980年代の映像で構成されていますので、70年代、90年代の方にとっては物足りないかもしれません。
逆に、80年代目当てでみると、最後の方の90年代の番組が全く知らないものばかりで、少々退屈です。
70年代の映像は『できるかな』のみで、ジャケットに70年代にカテゴライズされている『ワンツー・どん』でも、
収録映像は1990年のものだったりします。
なので、自分が知っている番組でも、お姉さんや、キャラクターや、テーマ曲が違っていたりするかもしれません。
自分的には『ワンツー・どん』にクニさんがいなくて残念でした。
『いちにのさんすう』『理科教室』以外は、一応全てOPが収録されています。
『あんぜんパトロール』なんかホント懐かしいです、
また『たんけんぼくのまち』のテーマを歌っているのが坂本九だったりして驚きました。
1番組ごとの収録時間が短いのが難ですが、94分にまとめるとなるとこんな感じでしょうか。
ただ、『ばくさんのかばん』の滑り台のシーンや、『ワンツー・どん』のどんくんの自己紹介「どんくーんでーす」
、『いってみようやってみよう』の「やーたやったやったできーたー♪」という体操が無かったのが残念。
この企画で、是非続きを出してほしいです。
「おでこのメガネでデコデコでこり〜ん」とか「やあ、くらさんだよ」とか「ぎわ〜ん、変身タンマー」見たい!
東京風景2 新しき庶民のパノラマワールド 1956~1961 [DVD]
NHKが所有している約50年分の映像資料より厳選された映像が収録されています。街の移り変わりやその時代の人々の様子、今となってはもう見られない映像をたっぷりと観賞できます。映像からその時代の姿を感じることができて非常に面白かったです。
シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書)
読んでる最中に赤塚不二夫が死んでしまい... 泉麻人的にも、「今、書いとかなきゃ」ってのがあったのかもしれない。しかし泉麻人は引き出しが多いなぁ。雑文書きゃみんなコラムニストなんだろうけど、この人の場合、データベースがすごいよね。しかもそれって他人様の「情報」をどうこうするんじゃなくって自らの「記憶」が源泉になってるところがすごい。まぁあたりはずれはあって、この本なんかは割と「はずれ」のほうではあると思うけど... 記録としては貴重だと思うけど、作品としては面白くないかな。ただ、おそ松くんのリアルをまったく知らない、いまの世代には意外に新鮮かも。ここら辺は難しいんだけどね。今の時代だと、ネットとかオマージュ本とか通して、自分が生きていなかった時代のリアルを情報として収集できちゃうところがあると思うわけ。でも、そうして収集した情報って、やっぱ極端に走っちゃうっていうか、実体とズレちゃうとこもあるんだよね。松田優作とか尾崎豊の神格化なんて、やっぱ、ちょっと違和感あるもん。もちろん優作は当時もカリスマだったけど、「ブラックレイン」まで尻あがりに順調で死ななかったらどんだけの俳優になってたか!!って感じでもなかったわけでさ。やっぱピークは太陽とか遊戯とか探偵まででしょ。ちょっと話がずれちゃったけど、赤塚不二夫も、泉麻人の7つ下の世代にとっては、もうけっこう「終わってた」んだよね。もちろん、小学生低学年で買った「まんが入門」の著者は手塚でも石森でもなく赤塚不二夫だったし、バカボンの単行本は買いそろえたけど、もう作品が実験のための実験、みたいになってて正直しんどかったし、時代はまんがから劇画に向かってたしね。
でも、この本、ちょっと上の世代の目から、おそ松くんを通して、実によく時代を読み取っていて、なかなか楽しめたことも事実。どんな素材でも一定のレベルに仕上げる著者の力量はさすがだね。
東京おさぼりマップ―リフレッシュスポット230件徹底ガイド
いいよ、いいよ。仕事なんか後回しにして、サボッちまえよ。
そんな声が聞こえてきそうなタイトルに惹かれて手にとった。
当たり前といえば当たり前なのだが、このマップを活用できるのは外回りの多いサラリーマンに限られる。僕は一日中パソコンに向かっていることが多いので、せっかくのマップも活用するチャンスがない。
それでも、この本が提唱する「おさぼり」精神がおもしろかった。
いわく、
「効率を上げ、ストレスを回避する術を身につけなければ、
今後、サラリーマンとして生き残っていくことも難しい」
「ストレス過多の現代においては、力のヌキ方がうまくなければ、
生き残ることすら難しい」
まあ、平気でサボるためには、これくらい開きなおらないとね。
それでも後ろめたい人のために、作家の藤谷治氏の巻頭言が、おさぼりは「人間性の回復である」と断言してくれ、イラストレーターの安西水丸や作家の村松友視、街に詳しいコラムニスト泉麻人、本の雑誌の目黒孝二、リンボー先生こと林望ほかの各氏が、サラリーマン時代のおさぼり体験を開陳してくれる。
皆さん、なぜか懐かしそうな口調になっているのは、自営業者に「おさぼり」というものが存在しないからだろうか。