UN-GO 第1巻 初回限定生産版Blu-ray
ノイタミナ枠のアニメは、最近良い作品が多いと感じていました。
個人的には余り このUN-GOという作品期待していなかったのですが、
いい意味で期待を裏切られたなというのが、感想です。
キャラクターも魅力的ですし、探偵推理ものだったんだなと
今更ながら気付かされました。(笑)
少年メリケンサック オリジナル・サウンドトラック
映画の中でインパクトの強かった、
「アンドロメダおまえ」と、「僕らのネバーマインド号」が
フルで聴けて楽しかったです。
マサルの「さくららら」「自信がない」も、聴いてて笑いが出るし、
「守ってあげたい」も、「何で?」と思いながら、いい感じです。
歌以外のBGMはゆったりほのぼの系が多く、短いながらもくつろげます。
また、名シーンを蘇らせるBGMもたくさん入っています。
名作ぞろいで、映画を見た人は必聴ですよ。
劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer― COMPLETE EDITION【初回限定生産】 [Blu-ray]
タイトルにつけたように、この作品を批判するのは簡単だと思います。
まず、00をシリーズ通して全て見ていない人にとってこの作品のプロットは単なる王道のSFアニメでしかないのでは。
ガンダムの中では異質ではありますが、外宇宙から飛来した未知の生物とのファーストコンタクト〜徐々に始まる侵略(真実は違いましたが)、それに対応する政府など、アニメに限らず海外のSF映画に比較的ありふれた話の進み具合だったと感じました。
そこに関しては中々テンポ良く、ELSの日常への浸食描写や政府の動きなどに関して疑問に感じるシーンも無く、よく出来ていたと思います。
が、他の有名なSF作品をよく知る人にとって真新しいものではなかったかと。寧ろ使い古されたものと感じるかもしれません。
また、旧来のガンダムファンにとって引っ掛かりそうなのは「人ではない物と分かり合う」ということ。
00というシリーズに於いて人間同士の対話でさえ上手くいってはいないのに、いきなり「訳の分からない鉄の塊と対話をしよう!」となられても、今までのガンダムシリーズで人間同士の対話がとてつもなく難しいということを知り、そこに惹かれていたガンダムファンは困惑すると思います。
そもそも、現実に存在する訳がないあんな宇宙怪獣と分かり合ったところで、現実に対して何の教訓やテーマも示せないじゃないか。人間同士で分かり合うことに意味があるんだ!――と言う人も多いのではないでしょうか。
実際、自分もいきなりこの作品を単体で見たらそう感じると思います。実際、ガンダムを好きになったきっかけは単なるエンタメとしてではなく、そこに人間同士の面白くも複雑なドラマがあったからですし。
ただ、この映画で一番重要なのは宇宙生物と対話することではなく、今まで相互理解の道は諦め、自分は戦う道だけを歩んでいた刹那が、自分から変わろうとしたことではないかと。
今回の刹那はTVシリーズでイノベイターに覚醒しただけで、結局最終回で選んだ道は今まで通りだったのとは違い、刹那とマリナ、どちらが本当に正しかったのかを見極める為に敢えて自分の今までの生き方を曲げて、マリナ流の戦いを貫き通します。
結果、刹那は戦う道よりも遥かに長い50年という手間をかけて勝利し、最終的な結論を出すのですが、その時の台詞はシンプルでありながら、シリーズを総括するに相応しいものだったと思う。
つまり、この映画単体で描いてるのは今まで蓄積されてきた人間ドラマの、「締め括り」の部分だけ。だから、この映画を完全に楽しむにはTVシリーズの予備知識とメインキャラへの理解が必要だと思います。
いくら世界を救う為に尽力したとはいえ(この人前科もあるでしょ!?)ちゃっかり巡洋艦の名前に使われてしまっている元飲んだくれとか、TVで殆ど描いてなかった癖にいきなり出現した恋愛っぽい要素とか(ここだけはTVシリーズ見てない方が違和感少ないのかも)、何となく想像はつくけど全く説明のないそっくりさんだとか、刹那の対比という役割は推測出来てもあと少しでいいから活躍して欲しかった新キャラとか(映画館ではこの人のカード貰いました)、文句は沢山あるし批判は簡単に出来るのですが、一番見たかったものは見られたので自分は満足です。
セカンドシーズンの尻切れトンボというか、色んな意味でお茶を濁したような最終回にガッカリした人にこそ、是非視聴して貰いたい作品です。