スティッフ・アッパー・リップ
久々に来日が実現したのが本作発表に伴う全世界ツアーだった。大阪で彼らを見たが、やはり鳥肌が立った。その記憶と共に本作は私の特別の愛聴盤だ。
内容は、というとドラムにオリジナルメンバーのフィル・ラッドが復帰しての2作目。前作がリック・ルービンをプロデューサーに起用してのオーガニックなファットさが爽快な作りだったに比べ、本作はヴァンダ&ヤングというボン・スコット時代の古き良きプロデューサー・チームに身を任せている。音色としてはカッチリ、クッキリ。ただただアンプから出た音をとりましたという化粧っ気の無さが魅力。彼ら以外だったら退屈すしかない音だが、逆に凄みが出るのだから圧巻だ。
傑出した曲が無い、起伏に乏しい、ブライアン・ジョンソンの声量の陰りが見える、等の理由で星は1つ減ずるが、タイトル曲をライブで聴いた時には、やっぱり興奮した。
AC/DC LIVE’77:AT THE HIPPODROME GOLDERS GREEN LONDON [DVD]
発売前からすごく欲しがって、このDVDのためにプレーヤーまで購入しました。ACDCファン必見の1本だと思います。