世界史図録ヒストリカ
中央の流れ図が素晴らしいです。
歴史の流れと重要事項が、流れ図で一目瞭然です。
全体像を概観することは、勉強のコツなので、
教科書などを読むときは、
常に流れ図を見るといいでしょう。
また、入試の実戦的な教材としても優れていると思います。
センター試験などで、同時代の他の出来事を問われた時、
流れ図を頭に思い浮かべるといいでしょう。
論述も、結局は、
このようなことが頭に入っているかどうかだと思います。
オーパ! (集英社文庫 122-A)
一冊読み終わって、イヤ、読んでいる途中にも強く感じたことは、著者の物書きとしてのスケールの大きさだ。決して高尚な文を書くわけでもなく、美しい文章を書くわけでもない。釣り、食、酒、下ネタ等、むしろ俗なものにまみれた文章かもしない。
それでも、これほど面白く、読んでいて引き込まれるのは何故だろう。それはたぶん、わざわざアマゾンまで行く氏の釣りに対する情熱や、何であれ凄いものに率直に「オーパ!」と驚く姿勢から感じられる人間としてのスケールの大きさがあるのではないかと思う。単に知識があるだけでなく、知性とユーモアのある“愛すべきオヤジ”としての。
だから途中で十年以上前に亡くなった、とカバーをふと見て知った時、ショックと惜しい人を亡くしたなという感情が自然とわいた。氏の作品を読んだのはこれが最初だったので余計に。
読んでいて単なる紀行文・体験談とは違うと違和感を抱いたが、解説を見て謎が解けた。氏はもちろん釣り師であり、ノンフィクション作家であることはこの本からもうかがえるが、小説家でありコピーライターでもあった。全て納得できる経歴だった。会って話を聞きたかった人だと思った。