ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー (中公文庫)
ダン・ローズの超傑作『ティモレオン』の文庫化です。単行本も
持っていますが、文庫も購入させていただきました。なぜならこ
の本が大好きだから。もう最高です。素晴らしい。
第一部ではティモレオンが捨てられるまでの過程を描き、第二部
ではティモレオンが旅をする過程で出会う人々を描いています。
特にこの第二部が素晴らしいのです。一章一章が短篇のように息
づいていて、美しい物語を展開します。
美しい物語だけれど、一言で美しいと言えないのもこの物語の特色
です。ラストに待ち受ける衝撃のラストは正直言って後味はよくあ
りません。しかし、読み終わったとき、僕は「世界」を「感じた」
気がしました。その物語が行き着く先は「残酷」であっても、それ
はきっと美しい。いや、美しい。
ダン・ローズ。どこまでもついて行きたい。
センチメンタル・アドベンチャー [DVD]
カントリー好きのイーストウッドが製作したロードムービー。肺病、飲んだくれのアウトロウをイーストウッド節で好演。息子との共演もファンには見もの。きっと昔のホーボーなんかがカッコイイと感じてるんだな。イーストウッドの歌声も聴けるし、悲しいんだけどなんかさわやかに見れる映画。ちなみに原題はhonkytonk manと何処かできいたような・・・