青春の光と影 [DVD]
81年の香港映画という事でレスリーが高校生役で出ています。
原題は「失業生」という事ですが、「青春の光と影」という邦題もうまい事つ
けているなぁと言った感です。貧乏な素性をかくし裕福なボンボン連中とつるんでいる青年役、というと石原慎太郎氏の「太陽の季節」の主人公のようですが、それをセリフや何かで表現させるというよりも、陰鬱と貧乏アパートで
たたずむレスリーの姿は観る者に深い印象を与えます。勿論その後のレスリーは努力しスターとしての地位を確固たるものにしたことは当然なのですが、前出「太陽~」の石原裕次郎がそうであったように、スターというのは若かりし頃からスターとしてのオーラも持ち合わせているようです。一方で当時レスリー以上に売り出し攻勢をかけていたダニー・チャンが役名ダニーのままで金持ち坊ちゃんを演じていますが、要領の良い弟に色々と出し抜かれ、父親に理解されないその姿は哀しげです。邦題では「レスリー・チャンの~」ですが、ダニーの方が前面に押し出されているようで、当時の2人の人気の程が分かります。
その後の活躍ぶりを見ればどうしてもレスリーの華やかさに目が行ってしまいがちで、贔屓目に見てしまいますが、決して彼オンリーの作品ではありません。残念なのはレスリーのみならずダニー・チャンも若くして亡くなっているという事。それが一層この作品を物悲しく写しているように思います。
ヴォヤージュ
口コミで広がった根強い人気はあったものの
デビューの頃は知る人ぞ知るシンガーであったアンさんも
今ではすっかり有名なシンガーになった。
ドクターとしてのアメリカ留学もそろそろ終了されるようで
今年の4月には米国滞在中等に録り貯めたトラックを基に
久しぶりの新譜も出してくれるそうです。
米国南部の空気をいっぱい吸い込んで今度はどんな歌唱を
聴かせてくれるのだろう。非常に楽しみである。
それまでは既発の4枚を主に聴き漁ることになろうが、
やはりこの一枚が最も気に入っている。素敵な偶然で見つけた
珠玉の一枚である。たぶん永遠に愛聴することになるだろう。
アメイジング・グレイス~ベスト・オブ・ヘイリー
思春期と呼ばれる成長期のある一瞬の輝きを感じさせるような比類のない歌声でした。このヘイリーの魅力ある透明な声も、まさしくその美しさに煌いていました。
ビブラートは少なくピュアな美しい高音はどこまでも伸びやかに響いていました。
収録されている彼女の14曲全曲ともその印象を持ちましたが、有名な曲を聴きますと、ヘイリーの特質がよく理解できるようです。透明感のある声ですし、軽やかさに満ちており、力強さという点では物足りないですが、天使の歌声という形容にはピッタリだと思いました。
ヘイリーのピュア・ヴォイスという特質を活かした「ベネディクトゥス」は、荘厳で厳粛な雰囲気がよく表現できていました。
「モーツァルトの子守歌」ではお手本のような端正な歌声を聴くことができます。
エンヤの歌でヒットした「メイ・イット・ビー」もステキですし、ケルティッシュ・サウンドを感じました。この不思議な魅力は他のミュージシャンにはなかなか聴くことのできない領域に達しています。ノン・ビブラート唱法もその魅力を曳きたてているのでしょう。
アンドレア・ボチェッリとのデュエット曲「誰も本当の愛を知らない」は、2声を重ねただけですから、もう少しデュエットらしい編曲なら良かったのにと思いました。
この中では、ジョニー・ミッチェルの曲で、ジュディ・コリンズの歌声でヒットした「青春の光と影」が異色です。フォーク・ソング初期の名曲をストレートに上手く歌っています。
「アメイジング・グレイス」から「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」まで有名な曲ばかりですので、声楽曲が苦手な方にも聴きとおしてもらえると思っています。
ソロ・ギターのしらべ 天上の映画音楽篇2(CD付き)
初級後期から中級用でしょうか。いろいろな方のアレンジメントによるギター曲を弾くのも、練習にはいいと思います。もちろん音楽の趣味の問題もありますから、この手のギターアレンジメント集ですべての曲を好きとはいかないのは当然ですが。派手さやグルーブ感が前面に出たものではまったくなく、堅実なギター曲集と感じました。
青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ
これは私が母に頼まれて購入しました。(英語の授業で歌っていた曲が入っている、ということもありましたが・・・)
そして、頼まれて買ったというのに、私自身もカーペンターズにはまってしまいました!!
柔らかい歌声と親しみやすいメロディで、昔を思い出すような曲です。
カーペンターズの定番の曲がぎっしり入っていて、更に歌詞カード、歌の説明、カーペンターズについての説明も書いてあるので、カーペンターズを知らない方もこれ一つでよくわかると思います。もちろん知っている方にもおすすめです。