長渕剛アコースティックギターテクニック (ギター弾き語り)
今や邦楽フォークの重鎮になった長渕剛の楽譜集です。長渕のリリースした楽曲はキャリアが長い事もあって、膨大になり全曲収録という訳には行きませんが、私が知る限りかなりの曲が収録されている長渕系楽譜だと思います。実に100曲近く収録されております。且つ、過去にリリースされた各アルバムから数曲ずつ満遍なくピックアップされているので、哀愁的フィンガー時代〜激情的ストローク時代まで代表曲は一通り演奏できます。特に、初期〜中期の長渕の曲は、スリーフィンガー奏法アルペッジョ奏法を主体としたフィンガーピッキングが多かったので、どうしても完璧に当時の曲を再現したいのなら、コード表やダイヤグラムだけの楽譜では心もとない。ですが、本楽譜はこれだけ大量に曲が収録されているにも関わらず、TAB譜が付けられ細かいフィンガリングの位置も示されているので、フィンガーピッカー好きにはとても嬉しいです。私は「夏祭り」や「涙のセレナーデ」等の名曲を弾きたくて購入したのですが、ばっちり細かい前奏間奏のニュアンスが再現されています。
ストロークでも、「ローディー」のように細かい技巧を要する部分でも記譜されています。カポの指定も冒頭で記されていますし、何と言っても大曲にしてインディアの宗教思想に傾倒した時期の剛の金字塔、ダウンタウンの松ちゃんも当時驚嘆したという「captain of the ship」が収録されているのもポイントでしょう。
ハーモニカについての指示が薄いのがマイナスですが、そこは別冊の「ハーモニカテクニック」本でカバーできるでしょう。本書で一通り長渕の曲は演奏できます。
十二月のひまわり (講談社文庫)
とても均整のとれた作品ばかり5篇収められています。
白川道さんの小説、初めて読みました。たくさん書いているなかで『十二月のひまわり』が、どんな位置にあるのか全くわからないのですが、しっかりと構成された作品世界に気持ちよさと同時に多少の窮屈さ、あるいは古風なものを感じました。(初めてなので、これが白川さんの持ち味なのかどうか、判断できないのですが。)
5篇ともきりりと引き締まった緊張感が貫いています。
「十二月のひまわり」と「切り札」は相い似た話。信頼と裏切りと、感謝と蔑みと……。人生のほとんどを占める関係の人物との間に、予想もしない亀裂が走ります。
「淡水魚」。この話がいちばん好きでした。拭いきれない過去の汚点。男にも女にもそれぞれの打ちあけられない孤独な思いがあって、ただ一人、真希の母だけが全てを見通していたことに胸打たれます。
殺し、裏切り、博打、恋、別れ……、危ない世界や稼業も出てきます。
ただ、5篇それぞれの味わいはあるのですが、主人公たちの境遇が似通っており、後半になると あれ?と首を傾げたくなりました。
曰く、勉学優秀で、家庭は経済的に逼迫していたり肉親の不幸が重なったりする。そこのところに必ず経済面精神面ともに救世主が現れる。そして、その後の物語……というふうに続いていきます。
どの作品も此処だというツボは押さえているし、伏線めいた話のまわし方もとてもうまいだけに、5篇が相殺しあっているような感じがします。
そこが、白川さんの初めての読者である私には、味わい尽くせなくて少し単調に感じた理由かもしれません。
彼女
僕はその日聴く音楽を毎日入れ替える。ちなみに1GBのフラッシュメモリを使っている。このアルバムは飽きやすい僕にとってはずいぶん長く消去されていない。きっかけは妻がこのアルバムをゲットした。だからこの『彼女』は妻のパソコンから拝借したのだ。
9曲目「あられ」がしつこいくらい耳に残った。耳に残ると一日15回くらい聴いてしまった。15回聴いたのにこの曲のメロディ展開が不思議なくらい覚えられずにいることに気づいた。粘っこいメロディ。湿り気のある歌詞。この曲に魅了された。その後からはアルバムごと好きになったのは言うまでもない。
aikoの歌はオリジナリティーが強い。他の誰にも似ていない。POPSなのか、歌謡曲なのか・・ROCKとも違う。あえて言えば新しいカテゴリーの誕生なのかもしれないと思う。日本には歌姫は多い。でも他の歌姫とは一線を画するオリジナリティーを有している。
9曲目「あられ」がなんで「あられ」なのか。そんなこと考えるのもなかなか楽しいものです。
イ・ビョンホン スペシャルドラマDVD-BOX (初回生産限定)
私はどちらかというと、ミンチョルやイナの様なカッコイイビョンホンシが好きでした!でもこの遠い路をみてやられちゃいました。心にしみちゃったのです。こんなビョンホンシも素敵だ~と改めて思いました。ビョンホンシ主演のHappy Togetherというドラマのテプンオッパーを思い出してしまったのです。情に厚いオッパーを・・・実は素のビョンホンシはこういう感じなのかなと一人でニヤニヤしています。心癒されるビョンホンシに会いたい方は是非是非この「遠い路」を観てください。