ショパン作品集
やはりすばらしいの一言。正確で繊細で力強さもある。 一つ一つの音が美しいです。この人の「舟歌」には特にそれが出ている気がします。 「キラキラキラ」とゆらゆらと波が光り輝くよう。他のピアニストの方も悪くは無いのですが…。でも軍隊はどうしても受けつけませんでした。粘りすぎの様にな気が私にはしました。
ショパン名曲100
ダンタイソンの演奏が沢山入っていて、「ショパンの生涯」を書いたブックレットを読みながら、その素晴らしい技巧のピアノを聞いていると、 これはわずか16歳で作った曲か。 ピアニストとしてはこの中の誰に一番近い、どんなピアニストだったんだろう。と想像が広がり、 その悲しみや喜びにも満ちた人生や、あまりに早く亡くなった事が惜しまれてならず、 まるでショパンの人生と言う映画を見ているような気持ちになり、涙があふれました。 音楽には詳しくなくて、ただショパンの曲がとても好きなだけで、みなさんのレビューにひかれて買ったCDですが、搬送でケースにヒビ入ってましたが(涙) 買って損なし! お宝CDになりました! 入門編としても、ものすごく贅沢です! よくあるいいとこどりのサビだけシリーズではなく、ちゃんとした一流ピアニストの演奏がきちんと沢山聞ける! ティエンポとかヨッフェのCDは、超高いとか入手困難になってますね。 アマゾンでも入荷してないティエンポの前奏曲が全曲まるっと入ってます! 素晴らしい太っ腹です! ビクター万歳!
ショパンに愛されたピアニスト-ダン・タイ・ソン物語
ダン・タイ・ソンは、ここ十数年でさらに活躍の場を広げ、日本にも多くのファンを持つピアニストである。近年、日本人、アジア人ピアニストに対する注目が、また集まっている気がするが、僕はダン・タイ・ソンこそがアジア人ピアニストの認知度を上げた立役者であると思っている。彼の演奏はCDを聴いてもらうしかないが、この本は、彼の生き方はもちろん、音楽に対する意見が述べられており、音楽が好きな人、ピアノ曲が好きな人には、違ういみで楽しい本だと思う。「あぁ、彼はこの作曲家をこう解釈しているのか。こんな考え方もあるのか」と、違う観点からいつものクラシック音楽を発見できるだろう。
それにしても、ベトナムの戦時下、戦火を逃れながら、紙の鍵盤でピアノを練習したというエピソードには驚いてしまった。今の日本の音楽教育環境は、一体なんなのだろうか…。彼のピアノに対する情熱には、敬服するとともに、一個人として「そんなにも傾倒できるものをもっていて、幸せだろうなあ」という感慨さえも抱かせてくれた本であった。
是非、クラシックに興味の薄い人も、この一流ピアニストについて興味を持ってもらいたいと思う。