逆転検事2(通常版)
逆転裁判シリーズは過去全てプレイしてきたが、
タイトル通り、今作はシリーズ最大のボリューム。
1話2話と順番に長くなるのがこのシリーズだが、
今作は全ての話が結構長い。
だいたい1話が4時間×5話くらい。
この手のゲームは一回クリアしたらほぼ終わりなので、
ボリュームがあるのはいいことだと思う。
難易度は、今までのシリーズと同じくらい。
単純にボリュームが多い分、悩む箇所も増えると思う。
シリーズをやったことない人でもまったく問題なく楽しめるが、
最低でも逆転検事1をやったほうがより楽しむ事が出来るだろう。
with you feat.Me (テイルズ盤) 豪華特典付き(テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3」対応・装備ダウンロードシリアルコード他)
自分のように、PSPソフト『レディアントマイソロジー2』でBACK-ONの曲に触れた方は多いのでは無いでしょうか。
純粋なBACK-ONファンからするとゲームとのタイアップは複雑な思いもあるかもしれませんが、それで音楽の本質が変わるわけではないと思います。
特典目当てで買う方も多いでしょうが、ゲームファンの中にも、曲を良いと思って納得して買っている人間がいることを知って頂ければ幸いです。
さて、肝心の楽曲ですが、今回はやはりフィーチャリングでmiso・・・じゃなくてMeが歌に参加している点が特色的ですね。最初に聴いたときは違和感がありましたが、Meの歌声がハイテンポな曲に合っているため、全体的にBACK-ONとよく噛み合っていると思います。
標題曲「with you feat.Me」のテーマは「君と会って変われた自分」というシンプルなもので、キャラクターが多数出る『レディアントマイソロジー3』のOP曲としても良いと感じました。
ED曲の「流れ星」ではBACK-ONのみですが、曲調的にMeは参加しなくて正解でしょう。自分はサビの盛り上がり方が好きです。
3曲目の「witu you『テイルズ オブ』Remix」は、カノンノ(CV:平野綾さん)が参加し、間奏でテイルズの戦闘曲3つをアレンジして織り交ぜたリミックスです。
カノンノの声が劇中よりも可愛い感じで、これなら普通に参加したバージョンも聴きたかったなぁ、と。
ちなみに、使われている戦闘曲は(1)ヴェスペリア「戦いの火蓋」、(2)グレイセス「抜刀!研ぎ澄ませ!」、(3)アビス「The arrow was shot」だと思います。間違っていたら申し訳ない。
よっぽど特典類が不要ということでなければテイルズ盤の方がお得ですので、こちらをお薦めしたいと思います。
(※特典類は画像もあるので、特に言及することはありません。)
宮沢賢治の地的世界
熟さない用字法ながら「地的世界」は「知的世界」のもじりで、造語に入るのだろう。普通の表現では「地質学的」ということになる。賢治は森岡高等農林学校地質及土壌教室に進んで、地質学についての専門的な研鑽を積んだ。それが賢治の文学作品にどのように反映しているか、本書で地質学者がどう読み解いているか、興味あるところである。
「賢治による地質専門用語の詩語への変換」の章を見てみよう。
(1)死の語感重視によるマイナーな術語の導入…「春と修羅」所載「函館港春夜光景」にガスタルダイトとインデコライトは賢治が知っていたであろう鉱物名に由来するということ。前者はラン閃石の一種であるが、今は死語になっている。後者のインデコライトは藍電気石。
(2)意図的な術語の誤転用…科学的に正しい表現である「六方両体」とせず「複六方錐」としたのは、賢治が詩のイメージを大切にして美しい日本語に変えたと推測される。
(3)術語の読みとつづりの変換…訓読みから音読みへの変換(鱗)。英語表音の変更(石英安山岩)。術語表記の短縮(塩基性岩)
(4)用語の視聴覚的に多様な表記…(黄玉・トパーズ・トパース)(蛋白石・オーパル・オパール)
このように様々に言い換え、微妙な使い分けに賢治の詩語への敏感さ、美しい日本語へこだわりがあったとも言えよう。本書の内容はこの他「賢治研究における地質学的疑問」「賢治の地質学的調査および研究の評価」という著者の専門分野からの鋭い切り込み方が伺える。しかし、文学作品として賢治作品を鑑賞するのには、必ずしも必須事項ではないように思われる。
ただ、賢治理解の一側面が伺え貴重な書であり、大変新鮮な切り口を鮮やかに見せてくれてありがたい。