Fever
A7X、TRIVIUMらと共に、新世代メタルの代表格とされるBFMV。ルックスの良さもあって、日本でも高い人気を誇っているわけだが、本国(UK)や米国においても同様であり、昨年(‘10年)リリースされたこの3rd作は、チャート的にも大いに成功を収めている。
メタリカ・ワナビーな面が色濃く出ていたのが前2作であったとは思うのだが、本作においては、むしろエモ/スクリーモっぽいパンキッシュな部分が随所に散見できる作風となっていて、彼ら本来の立ち位置を再確認出来るような感覚もあり、その辺が興味深くもある。
そもそも彼らは、UKラウドの系譜の中から登場してきたバンドであり、デビュー当初はHUNDRED REASONSやFUNERAL FOR A FRIENDらに続く存在として認識されていたように思う。その後、正統派メタル色濃いそのサウンドスタイルから、すっかりHMフリークの支持を集めるようになっていったのだが、本作のようなフォーマットも、そういう意味では十分にありえた展開であったと言えるだろう。
とは言え、彼らがベーシックな部分において、メタルバンドであるという基本スタンスは、全然変わってはいない。
このアルバムも、ややスローダウンした印象はあるが、徹頭徹尾メタルである。
極めてハイクオリティな演奏とプロダクションを満喫できる作品となっている。
ただ、全体通して聴くと、ややダレ気味となる側面はある。
曲調が一本調子で盛り上がりに欠け、インパクトのある楽曲がないのだ。
決して悪いアルバムではないのだが、その点が惜しいように思う。ソングライティング面に課題の残る作風だ。
若くて、才能豊かで、スター性もある人たちなので、次回作での飛躍を、大いに期待したい。
ザ・ポイズン-ライヴ・アット・ブリクストン [DVD]
彼らの演奏、パフォーマンスは最高なのに....。
このDVD音にムラがあります。急に音が小さくなったり、大きくなったり。
なにやってんだ全く!!!しっかりしろや!!!!
Scream Aim Fire
2008年、BFMVの2ndアルバムです。
前作「The Poison」で成功したBFMVですが、
Matt Tuck (Vo)が、扁桃腺を痛め、手術を受け。。。新Voをバンドに迎える話が出ていました。
が、Mattは、見事に復活!
紆余曲折を経ての2ndアルバムです。
基本的には、前作「The Poison」の延長線上です。
エモ風なVo、デス声のBack Vo、METALLICA風なHeavyリフ、IRON MAIDEN風なギター・リックも健在です。
ですが、このアルバムでは、メタル色が強くなっています。
特に、スラッシュメタル的な、ハイスピード・リフが多くなっています。
「エモ」「ハードコア」「メタル」と様々なカラーを持つBFMVですが、「メタル」を軸に置いた感じです。
スラッシュ系・ハイスピード・リフが爆発する、tr. 1,2
パワーあふれるメロディが感動的な、tr. 3
。。。この3曲で魅了され、最後まで一気に聴けます。
前作よりも、バンドの「タフネス」「強靭さ」を感じさせられるアルバムです。
個人的には、BFMVのアルバムで、最も好きなアルバムです。
「BFMVファン」には、マストCD。
「BFMV初心者(特にメタル系の人)」に、オススメです。
(参考)
日本盤は、ボーナストラック「No Easy Way Out」収録。