バカの壁 (新潮新書)
養老氏の独白を文章化したものであって、
養老氏の思うところがつらつらと述べてあります。
基本的に現代社会の危うさを啓発したいとの思いがあるようです。
批判の理由付けとなっているのは養老氏自身の経験(常識)です。
だから、戦前戦後といった養老氏と同世代の方は彼の考え方に共感するかもしれませんが、その世代でない私にとっては、そうですねえ・・・
お父さんが子供に対して話す世間一般についての哲学的な教訓と受け取れました。
たとえ共感できないとしても、違った時代を生きた先輩がどう考えているかを知るのは今の時代を知る・自分を知る、という意味で結構重要なんじゃないかと思うので、一読してみるといいと思います。短いので簡単に読めますよ。