ユリイカ2009年4月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 SKMT
音楽家である坂本龍一を 活字で「聴く」本とも言うべきか。
本書を読む限り 坂本とはきわめてフットワークの軽い芸術家であることを強く感じる。音楽に限らず、学生運動、政治、哲学、IT、メディア論、環境問題など、その時々の「旬な話題」には必ず首を突っ込んでいる気がする。
ミーハーと言ってしまうことも出来るかもしれない。但し 坂本の場合 その「首の突っ込む時期」が 周りより半歩から一歩早いところに 彼のエッジ性が見てとれる。ミーハーを「流行に 後から ついていく人」と仮に定義したとすると 坂本の「早さ」はミーハーとは言わないとも思う。それは紛れもなく才能である。
そんな坂本だけに 本書で坂本が語る事、坂本について語られる事の ジャンルは多彩であり振幅も激しい。その 「多彩な振幅」は ある意味で 音楽的である。本書で坂本を「聴ける」としたら そんな振幅に音楽を感じる事だと思う。
原田知世 2000 ベスト
常日頃、洋邦問わず普遍的でメロディーに魔法が感じられる曲を求めています。このCDにはそんな普遍的な魔法のメロディーが溢れています。 原田知世の歌唱がさらにそれを引き立てています。 2000円でこんなに幸せな気分になれるCDを購入できて満足です。
うたびこ
相変わらずシンプルなジャケット(笑)。作品も1作目からの路線の延長上にあって、詩も曲も青葉市子独自の世界が展開されている。クラシックギターが奏でるメロディーは複雑さを増した。ただ、前2作と比べるとポップな感じが薄くなり、とっつきにくい感じがする。青葉市子に興味がある人は、本作ではなく、1作目か2作目をまず聞くことをお勧めします。
レコード・コレクターズ増刊 日本のロック/ポップス 2012年 02月号 [雑誌]
レココレでは、以前日本のロック、ポップスに関する本として「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」を出していましたが入門者の方とか日本のロック等について俯瞰的に知りたい、ガイド本が欲しいとお思いの方ならそちらの方をお勧めします。こちらは、例のアーカイブシリーズで以前レココレで特集した記事をそのまま再掲載するシリーズです。ですので、取り上げられたアーティストは深く掘り下げらられていますが、これで「日本のロック/ポップス」全部がつかめるというものではありません。
ただ、取り上げられているアーティストを通じて日本のロック、ポップスに関してここまで深く踏み込んだものはあまり見当たらないので、非常にありがたい1冊だと思います。
欲を言えば、というか不思議なのは、GSの特集はここに載らないの?キャンディーズ特集も載せるべきだったのでは?さらに、URC特集については追加訂正のコーナーでもっと拡大してほしかったなあと3点ありますが、まあ、ここまでの本を今出せるのはレココレだけなのでその頑張りに免じて星5としました。
今のロック・ポップスを知るには欠かせない1冊だと思います。ここで取り上げられたアーティストが作品が無ければ日本のロック・ポップスは随分と違ったものになっていたことは間違いないでしょうね。
今後もレココレの特集、増刊期待しています。
SWITCH vol.28 No.3(スイッチ2010年3月号)特集:東京事変[運動的音楽論]
シャネルを着こなし、フェンシングの剣をもった林檎さんが素敵で
アルバム「スポーツ」の製作中の林檎さんの姿の描写や
メンバー全員分のインタビューもあり
内容がかなり濃いものになっているので
事変のファンの方なら購入して損はないと思います。
また、林檎さんが描かれた大変可愛らしい絵が掲載されていたのも
個人的にとても嬉しかったです。