Location: Cold
フィンランドのシンフォニックブラックメタルバンド、カタメニアの7th。
毎回「狼ジャケ」とともに北欧特有の美旋律を疾走シンフォブラックで聴かせるこのバンド。
今回もメロディックなリフとキーボードで疾走しまくりだが、前作から続き北欧的な叙情はやや薄まり、どちらかというとメロブラ/メロデス系の質感が強い。
音には中堅バンドとしてのまとまりがあって、これはこれでクオリティは高いのだが3拍子疾走系の曲がどれも似たように聴こえるなど、あまり新鮮味はない。
曲、メロディともに前作には及ばず、これはもう少し作り込みが必要だったかも。
Winternight Tragedies
あちらこちらから、高評価を得ているフィンランド出身のCATAMENIAの5作目。やはり同郷のChildren of Bodomと比較されるのは避けられない性か、最近のCOBがそうであるように、シンフォニック度が後退している。そして喚き系のデス声をあやつるVoもどことなくアレキシライホに似ている。それに加え普通に歌い上げるスタイルはなおさらである。個人的に好きなスタイルだから大歓迎だが。
VoはCOBスタイルではあるが、演奏面はCOBよりも邪悪なブラック・メタルを標榜しており、トレモロリフを多用し非常に疾走感溢れる演奏を聴かせてくれる。またバイキング風の展開を見せるところもあって良い。
5作目ということもあり、演奏力は勿論安定しているし、音質も申し分ないクオリティを誇っており安心して聴ける内容だ。
Bringing the Cold to Poland [DVD] [Import]
フィンランドのシンフォニックブラックメタルバンド、カタメニアのライブDVD。2006作
2006年ポーランドでのステージを収録。シンフォニツクに分かりやすく疾走するスタイルで
数あるシンフォブラックの中でもけっこう好きなバンドである。しかし…ここで聴けるライブの模様では
演奏、音質ともにかろうじて中の下という感じで、なんとかアルバムの楽曲を再現してはいるが、
肝心のヴォーカルの迫力の無さはいかんともしがたく、バンド全体的にもどこかアマチュア臭さが残る。
観客の反応もどこか醒めていて、これならむしろ地元で収録した方が良かったのではと思う。
北欧シンフォブラックとしてはすでに中堅の部類に入る彼らだが、ライブではこの程度なのかと少々残念。
ところでこのバンド、いつからツインヴォーカルになったの??どちらにしても雪原の狼は見えなかった…