マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座 (オフサイド・ブックス)
自分の嗜好にあった書籍に出会い喜んでいます。いつも枕元に置き辞書のような扱いです。この本に触発されDVDを買いモデルガンも購入、すでに持っているモデルガンのパーツも購入と経済効果ありの偉大な書籍です。殺しが静かにやって来るのモーゼル拳銃のモデルガンとストックホルスターに感動です。文章もユーモアがありわかりやすく著者の才能に脱帽です。今憧れの人です。
荒野の用心棒 完全版 スペシャル・エディション [DVD]
今日届きました。見ました。コレは買いです!買ってよかった。
スペシャル・エディション数あれど、このエディションの特典映像はびっくり。
いくつかの映像特典が入って3枚組なんですが、そのいちばんびっくりというのが、米TVオンエア用に付け加えられたというプロローグ・シーン。
当時のアメリカ製西部劇では、法と正義の名の元に金のバッチの保安官が主人公。勧善懲悪の倫理観かちかちの世界。それに対して本作の様なイタリア製西部劇(マカロニ・ウエスタン)では、カネが目当ての賞金稼ぎが主人公。たいした理由もなく、ばったばったと撃ち殺す。そんな物語をアメリカの家庭むけにテレビ放映することができるわけもなく、しかたなく、賞金稼ぎの主人公の行動を正当化させるために苦肉の策で付け加えたというプロローグ。
本作とは全く関係なく、別撮りされたという。主人公クリント・イーストウッドのように見えるけれど顔が写らないアングルで撮影された全くの別人。よーく見ると衣装のポンチョの柄とか、ガンベルトのディティールが違ってて別物と分かるのだけど、よくできてる。
1970年代にいちどだけ米国でテレビ放映されたものらしい。
必見です。
夕陽のガンマン/荒野の用心棒
超有名映画・有名曲のカップリングで、巨匠エンニオ・モリコーネの代表作。
[1. 夕陽のガンマン],[9. さすらいの口笛] の各テーマ曲の口笛、鞭の音、男性コーラスによる音楽は、
荒野、アクション、男気、孤独、哀愁を強烈にアピールしており、マカロニウェスタンの主題歌のイメージを決定付けました。
また、タイトル曲のみならず、サブテーマとも言える、[2. ガンマンの祈り],[10. 荒野の用心棒]の
静かなメロディもとても印象的です。2.のオルゴールの澄んだ音も効いています。
個人的には、どうしてもTVドラマ必殺シリーズや、その関連時代劇を連想してしまいます。
特に[10. 荒野の用心棒]は、近藤正臣の「斬り抜ける」で似た曲を使用しており、また同番組では「怒りの荒野」も流れておりました。
(これがまた超カッコイイ!)
当時、テレビを観ていて気になっていましたが、同意を求められる話す相手がいなくて寂しかったことを思い出します。
夕陽のガンマン アルティメット・エディション [DVD]
レオーネ監督による有名な「名無し」西部劇三部作の第二作である(ただ、今回イーストウッドが演じる男には「モンコ」という名前が一応与えられている)。第二作とはいっても、イーストウッドが同じような格好をして出ているだけで、一作目を見ている必要は無い。端的に言って、古今の西部劇の中でもベスト5に入る事は間違いない作品である。ラストの決闘シーンの撮り方、雄大で荒涼とした西部の景色、オルゴールや口笛を使ったすばらしい音楽(「ウェスタン」ではハーモニカだったりと、モリコーネは単純な楽器の使い方が実にうまい)、と見所は色々あるのだが、やはりリーバンクリーフの渋さをまずあげたい。賞金首に狙われる中悠然と組み立て式の銃を取り出し、組み立て、一発で相手の眉間を抜いてのける登場の仕方、イーストウッドとの帽子の撃ちあい、そしてラストであっさりと去っていくその姿。身にまとっている服のせいもあるのだろうが、ジョン・ウェインとはまたひとまず違ったある意味でスマートな彼の渋さは、きっと観る者を夢中にさせるであろう。