9 [VHS]
人類が滅亡した後に目覚めた人形たち。誰が何の為に彼らを創ったのか?
人形と言えども死を恐れる「心」を持つ彼らは、「生物」の定義に当て嵌まるのか…
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』と同じ、悪役の虫っぽい気持ち悪さが!
ティム・バートンが創ったと言われても信じてしまいます。
人形それぞれが人間の某かの面を表現していて、解り易い。
ワンが「臆病」(劇中の言葉)とか、セブンが「勇敢」(私の解釈では)とか。
ナインは「良心」であり、「普通」なのだと思います。
取り返しのつかない失敗をしても、生への望みを捨てられない。
七つの大罪のような、パンドラの箱のような、面白い設定です。
「○○(国家・組織・勝利etc)の為には多少の犠牲は仕方ない」という言葉は、
為政者や権力者がよく使いますが、その犠牲に己や近親者が入る事はない。
それを体現しているワンだけでも、見応えはありました。
ただ多少ラストが説明不足なような気が。以下ネタバレあります。
人形である彼らの寿命(ツーは老人という台詞がある)も解りませんし、
繁殖もできるのかどうか。『ここを守ってゆく』という台詞だけでは、
守ったものを何に託すのか、受け継ぐのかが見えませんでした。
その未来の見えなさこそが、この作品の言いたかったことかも知れませんが。
9 [DVD]
美しいです。
このクリップ集はDoAsInfinityの3人がフューチャーされた、観せる映像作品と言うより聴かせる映像作品です。
一番の魅力はダブルネックのギターで美しく観せてくれる動く長尾 大でしょうか。
長尾 大氏をリスペクトされる方にはぜひお奨めです。
また、初々しいVo.伴 都美子にポーカーフェイスなG.大渡 亮!
初期DAIの魅力が目一杯詰め込まれています。
一度鑑賞しただけで気の済む作品ではありません。
何度も何度も観たくなってしまう魅力的な作品です。
特に「Yesterday & Today」は楽曲・映像、共に最高傑作だと思います。
この「9」はDoAsInfinityとDAIを応援する方たちにとって、とても重要な作品の一つだと思いますよ。
ETERNAL FLAME(DVD付)
復活といっても長尾大さんは参加してないようだし、3年ぶりというのは少し早い気も。。。
といった嬉しさというよりは、何故再結成をしたのかの意図が掴めなかった、というのが
正直去年の心境ではありました。
しかし、6月のシングル、そして今回のアルバムを経て
彼らの「本気」の決意を感じました。
このアルバム、色んなアイデアが散りばめられています。
楽曲を一般公募してみたり、タイトル曲が7分もあったり、全編英詩楽曲が2つあったり
長尾さんの曲は一つもないですがどれもDo Asらしく、
歌詞にも迷いが一切ないことが伺えます。
DVDは以前からDo Asのファンだった人にも、再結成後に初めて存在を知った人にも楽しめる内容です。
特に「生まれゆくものたちへ」のPVは素晴らしいです。
とにかく安心しました。そしてこらからどんな音楽を魅せてくれるのか
楽しみなアーティストがまた帰ってきてくれました!
VOICE2~cover lovers rock~(DVD付)
「徳永英明が女性曲をカヴァーして大ヒット」した為と思われる、一連の作品の一つです。D.A.I.のデビュー時から、本人の美貌に釣られている筆者ですが、思った以上にGOODでした。但し、最高に好きな曲は無かったので4/5で。
同じレーベルから島谷ひとみが「男歌」を出してますが、歌は上手いのに、どうも必然性が感じられませんでした。何故かな〜と思ってたのですが、このCDを聴いて分かった気がしました。
異性の曲を歌う場合、歌っておかしくない「中性度」が求められるんですね…。全盛期の徳永英明の声は、本当に女性か男性か分からないくらいでした。だから、女性の曲を歌ってもさほど不思議はなかった。
伴都美子は女性にしては低音。少しハスキーでもあります。高いキーの男性シンガーと同じくらいなので、違和感がありません。気持ちよく伸びる「You're the Only…」(小野正利)、男が裏声で歌う妖しさ(笑)が抜けた綺麗な「さくら(独唱)」(森山直太朗)あたりが、特に良かったです。
復活したD.A.I.本体について一言。低音の彼女には、明るい曲より、ダークめの曲の方が似合うので、サイケとかゴシックといった「陰り系」を増やして欲しいです。つまりその、「Desire系」希望(笑)。
Do The Clips [DVD]
解散後すぐにでてたDVD付きベストを持っているならあまり必要ないかも知れないですが、
遠雷、ブランコなど名曲のPVを見た事無いのならこれはお勧めです。
値段もお手ごろだし・・・その分パッケージはかなり簡素です。