ALL TOMORROW'S PARTIES [DVD] (BRCDVD5)
ドキュメンタリーというより一本の映画として楽しめました
映像作品として編集が秀逸だと思います
個人的にはDirtyThreeのライブ映像が一番格好良かったです
あとボアダムスが長めに収録されてるのが日本人として嬉しかった(笑)
(客として訪れているダモ鈴木の映像もあり!!)
とにかく客も出演者もみんなが楽しそう。羨ましいです
Daydream Nation
サーストン・ムーア(vocals,guitar)、リー・ラナルド(guitar,vocals)、キム・ゴードン(bass,vocals)、スティーヴ・シェリー(drums)
からなるアメリカのノイズ・ロックバンド、ソニック・ユースが1988年にリリースした5枚目のスタジオアルバム。
実験的な意味での楽曲や演奏なら他に面白いものが沢山あるバンドだけど、一枚通して極楽なのはこれなんだなあ(発表当時は二枚組)。
あくまで個人的に思うことだが、ラナルドのファンには芳しくないものがあるのかも。でもムーアのファンだったら絶対これなんじゃないかな。
尖ってるもん。新しい着想を宿しながら。この一枚彼の世界観がよく出てる。自身で創った空想のなかで疑心暗鬼しちゃうから獰猛に吐き捨てて
やるってなね。ノイズ以外は認めないが彼のセンスはそれさえ雅やかにする。支えるのは、もはやここでは巧緻さを捨て去って独自の境地にいる
ラナルドに、紅一点は神々しく躍動するゴードン、駿足ドラミングのシェリー。
3人がメインヴォーカルをとれる変則さは長いこの作品ではダレない方に働いてる。[3],[4],[11],[12]のZパートがゴードン、[5],[7],[10]を
ラナルド、それ以外はムーア。
不整然な演奏スタイルとは反比例する雅な趣きを秘めたシンボリックな代表曲「ティーン・エイジ・ライオット」で幕開け、重力をひきちぎる
ような勢い「シルヴァー・ロケット」。色つやが失われていくのに幻惑される感覚が面白い「ザ・スプラウル」。緊張感を通り越した凄絶さで
聴き手をひれ伏させる「クロス・ザ・ブリーズ」。すこぶる耳なじみがいい芸術的快作「エリックス・トリップ」。絵空事みなぎる旋律が
つつましく、ときに豪華に咲き誇る「トータル・トラッシュ」。パンキッシュな衝動につややかな叙情性を加味し、尚且つ変化に富む構成は
素晴らしいの一言「ヘイ・ジョーニ」。切々としたピアノの調べに喧噪ノイズは入り込めない風景「プロヴィデンス」。絵画のような雰囲気と
完全にアンチテーゼしてる悲鳴ギター「キャンドル」。砕け散って降りかかる音の洪水が耳をうつ「レイン・キング」。絢爛さの中にほんのり
と色気が漂う「キッサビリティ」。与えられた起伏によって生まれる劇的な展開「トリロジー」で閉幕。並外れた好奇心の人にお薦めだ。
1991: The Year Punk Broke [DVD] [Import]
音源がリマスターされているようです。クリアでメリハリのある感じで、以前発売されていたVHSの物よりも音質向上している印象です。また、60分のボーナス映像が追加されてます(本編100分+60分)。各バンドの生々しいライブが堪能できます。