時計じかけのオレンジ [DVD]
映画と言って良いのか…
見た後は、『映画を見た』というよりは
『この映画を見るという体験をした』
『この映画を見た経験がある』
といった印象。見る事だけでも価値がある。いつになっても新しい内容と新しいセンス。
最初の原色だけを使ったシーンで何かしらの衝撃をうけた人は全編通して楽しめるはず。
前半の【無意味な】暴力、【無意味な】レイプは後半にすべて繋がってく。全てがラストのメッセージにつなってると思う。
このような重厚な内容の他にも、悲惨な暴力シーンと並行して映される美しい川の風景や、ペニスでの殺人等、皮肉のきいた痛快な映像に
ベートーベンを始めとした有名なクラシック音楽が重なって
一つの芸術になっています。映画好きなら是非。これが観れた人はキューブリックの『博士の異常な愛情』なんかも是非
ラストシーンは映画史に残る皮肉だと断言できる
ベスト・シネマ・クラシック100
disc1〜2は有名映画で使われたクラシック曲とクラシックではないスター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リング、タイタニックなどのテーマも混ぜられています。ジョン・ウィリアムズやモリコーネなどの映画音楽もクラシックの名曲に引けを取らない傑作であるとあらためて気付かされます。
disc3からは映画のテーマ曲は無くなってクラシック曲ばかりになりますが、disc3では主にモーツァルトの曲が収録されています。disc1〜5にモーツァルトの有名曲はだいたい収録されています。
disc4はピアノ曲が集められていてナインマンのピアノ・レッスンの曲で幕開けです。このdisc4が一番のお気に入りです。
disc5は映画の中で使われたオペラ曲が集められています。
disc6はバッハを中心としたバロック曲がメインになります。
discによってカテゴリー分けがされているので、ピアノが気に入ればまた別のピアノのCDに行けばいいし、自分の好みのジャンルや作曲家が見つけやすくなってます。
ほとんどの曲が一度は聞いたことのある有名曲ばかりなので、映画が好きでこれからクラシックを聴いてみようかなと思ってる人には良い入門CDだと思います。