ソング・フォー・ユー~ラヴ・ソングス・オン・チェロ2
イマージュのバッハの演奏に惚れて、このアルバムを買いましたが、伴奏のピアノがうるさい。せっかくのチェロの色っぽさが失われている。ピアノはいらなかった。「明日に架ける橋」が入っていたので、購入動機はそれもあります。買って損した。
林業GPS 徹底活用術
「こんな本が欲しかった。」林業誌の書評欄にあったので、早速チェック。林業技術者なら、喉から手がでるほど欲しかった実践的な本。現場でGPSを使いこなすために必要な情報がコンパクトに分かりやすく紹介されている。
恋の香りは秋風にのって (ライムブックス)
惹かれ合いながらも、お互いに適切な相手ではないと思っている2人。あきらめようとはするが、お互いの気持ちは高まっていく。勝ち気なヒロインLillianとストイックなヒーローWestcliffの主人公の素晴らしさもちろん、周りのキャラクターが物語を更に盛り上げます。
手に入れたいのにあきらめなければならないという理性を最終的に打ち砕く深い2人の想いが印象的です。特に吹っ切ってからのWestcliff、男前です。
Wallflowerシリーズの中ではこれと次のDevil in Winterがいちばんおすすめ。
これは文句のつけどころがないくらいすてきなロマンスです。
吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫)
吉田松陰が最期に同志たちに宛てた、魂の絶唱です。処刑前日の夕方に書き上げた物ですが、遺書と言うよりは最期まで檄文であるように感じるのが流石吉田松陰先生。しかし第八章では壮絶な悲壮感もあります。
魂留録 本文の前に、簡略な松陰先生の経歴や久坂玄瑞ら松門四天王たちの経歴なども書かれており、古川先生の読み易い文体で現代語訳された【魂留録】自体も素晴らしいです。松陰先生がお好きな方は是非、お求めになられるべき一冊です。
ルボー・サウンドコレクション ドラマCD ロッセリーニ家の息子 捕獲者
待望の「ロッセリーニ兄弟シリーズ」第3弾ドラマCD!!
今回は次男エドゥアール編。主人公は彼に恋し、切磋琢磨する
和風美人青年・成宮礼人。
礼人は、日本の老舗ホテルで真摯に勤務する若手リーダー。
幼児期のトラウマにより暗所恐怖症の彼は、10年前に米国での修行中、
金髪碧眼の麗人に停電のエレベーター内で助けられ、強烈に惹かれるまま
一夜を過ごしてしまった過去を持っていた。
歳月が流れ、一流ホテルマンに成長した礼人の前に、なんとあの夜を交わし、
その後手酷く失恋したはずの相手が自社の新しいオーナーとして現れる…!
彼はエドゥアール。世界で様々な事業を手広く展開するロッセリーニグループ
の御曹司で、フランスの故・名女優を母親に持つ、美貌の超セレブリティ。
ホテル経営の方針で衝突しながらも、いつしかパートナーシップで結ばれる二人。
だが、10年前の出来事を忘れたかのように振舞うエドゥに、礼人もまた、
知らない振りでやり過ごそうとするのだが…。
まず、主人公の礼人を演じる野島健児が得意とする「暗い過去を持つ、聡明な受け」
と中村悠一演じる「貴公子然としたアイス・ビューティー」エドゥアールの
キャスティングが、怖ろしい程に期待を上回っていた。
「君こそ、もう暗闇は平気なのか?」というエドゥの台詞。原作では礼人との過去を
持ち出すズルイ手段かと思っていたら、中村エドゥアールのその深い声の優しさ!
読者である私が想像していたよりもずっと、2人が不器用かつナイーブな心を持ち、
ホテルマンとして俊敏で優秀な男達なのだと、声優2人に教えられた。
ベッドシーンでの呼吸のシンクロも息を飲む素晴らしさ。本当に感動しました。
他の兄弟と違い、自らのマフィアの血から逃れようとしつつも、やはり
ロッセリーニでの思い出を捨てられないエドゥの葛藤と矛盾を体言してくれた
中村悠一と、恋愛の古傷を抉られたまま仕事に真剣に向き合う礼人のプロ根性を
魅せてくれた野島健児両氏の、見事としか表現不可能なドラマに、喝采したい。
原作を読んでいなくても、この2枚組だけで充分楽しめる。
岩本薫作品の中ではきわめて珍しい、ラブストーリー面よりもビジネスエピソード
が大人テイストに描写されていて、甘さが少ない分ラブシーンが濃厚に萌える。
声優同士の会話が無かったのが非常に残念!!野島弟・中村ファンならば必買!!
特にガンダム00のグラハム・エーカーの存在で中村ファンになった私には、
硬質だが感情表現が青い炎のように静かに燃えるエドゥアールのキャラには、
身悶えするくらい、嬉しいCD。ぜひ兄弟+恋人達のトークなど描き下ろして欲しい。